2003年9月28日に左側の顔面にベル麻痺を発病

ご心配なことと存じます。
これはお大変であると存じます。

けれども「これから勝負」で御座います。
「確信」「信念」「自信」の「3つの信」
をもたれて頑張られて頂きたいと心より思います。

順をおって下記御回答致します。

#1
##1
「私は韓国在住の48歳の女性です。

2003年9月28日に左側の顔面にベル麻痺を発病し、
翌日からすぐに治療を受け始めました。
病院(神経科)と鍼治療の両面から、現在まで
継続して治療を受けていますが、恐らく強度の
麻痺であったようで、最初の2ヶ月半くらいは
全く症状の改善が見られませんでした。
1月に顔面神経の損傷程度を計測する検査を受け
ましたが、5%程度との結果だったと思います。

そして7ヶ月を過ぎた現在、「顔面拘縮(左側の
頬や口元が上方に上がってきている)」や
「病的共同運動」、そして「目が非常に開きにくい」
という後遺症が出てきてしまっています。
それと額と眉は未だにほとんど動かない状態ですし、
目はかなり閉じられるようになってきましたが、
それ以上に気になるのが、左目が小さくなってきて、
目が開きにくくなってしまったことです。左目の
下瞼が少し腫れていてややピクつく感じがあります。

後遺症予防のために適切な時期からリハビリを開始
しなければいけないということを知らず、現地の病院
からもそのような指導が全くなくて、今になってとても
心が痛く愕然としている状態です。

7~8ヶ月も経ってしまい後遺症が強く残ってしまった
現在、今からリハビリを始めてももう遅すぎるので
しょうか?
少しでも改善するために何とか方法はないものでしょうか?

それと、眉と額が未だに動かない(上がらない)のですが、
これはどうしてなのでしょうか?

お忙しいなか、このような相談の場を提供してくださって、
本当にありがとうございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。」
との事です。



#2結論:
##1
「私は韓国在住の48歳の女性です。

2003年9月28日に左側の顔面にベル麻痺を発病し、
翌日からすぐに治療を受け始めました。
病院(神経科)と鍼治療の両面から、現在まで
継続して治療を受けていますが、恐らく強度の
麻痺であったようで、最初の2ヶ月半くらいは
全く症状の改善が見られませんでした。」
=>

「末梢性顔面神経麻痺」=「ベル麻痺」の場合
「顔面表情筋」の萎縮のために
「末梢性顔面神経麻痺」が強く出ているように
みられることが御座います。

##2
「1月に顔面神経の損傷程度を計測する検査を受け
ましたが、5%程度との結果だったと思います。」
=>
これは
正確な
「末梢性顔面神経麻痺」の「末梢性顔面神経」の「損傷」
を測定する検査では御座いません。

「末梢性顔面神」を刺激してどの程度
「顔面表情筋」が動くかという「検査」で御座います。

だから
「末梢性顔面神経麻痺」及び「ベル麻痺」では
「「末梢性顔面神経麻痺」の「末梢性顔面神経」の「損傷」」という
ような「損傷」は起こりません。


##3
「そして7ヶ月を過ぎた現在、「顔面拘縮(左側の
頬や口元が上方に上がってきている)」や
「病的共同運動」、そして「目が非常に開きにくい」
という後遺症が出てきてしまっています。
それと額と眉は未だにほとんど動かない状態ですし、
目はかなり閉じられるようになってきましたが、
それ以上に気になるのが、左目が小さくなってきて、
目が開きにくくなってしまったことです。左目の
下瞼が少し腫れていてややピクつく感じがあります。」

=>
左「末梢性顔面神経麻痺」による
「眼嶮下垂」の「症状・症候」で御座います。


##4
「後遺症予防のために適切な時期からリハビリを開始
しなければいけないということを知らず、現地の病院
からもそのような指導が全くなくて、今になってとても
心が痛く愕然としている状態です。」

=>
宜しいでしょうか。
リハビリの件はとても残念であるとお考えであると
存じます。

けれども「確信」「信念」「自信」の「3つの信」は決して
ギブアップされないで下さい。
「確信」「信念」「自信」の「3つの信」により
「末梢性顔面神経麻痺」=「顔面表情筋」性の
運動障害は
必ずや改善されていくと今の私は考えます。




##5
「7~8ヶ月も経ってしまい後遺症が強く残ってしまった
現在、今からリハビリを始めてももう遅すぎるので
しょうか?
少しでも改善するために何とか方法はないものでしょうか?」
=>
#4に御話ししましたように
「確信」「信念」「自信」の「3つの信」
です。

決してあきらめないで下さい。

「顔面表情筋」はとても素直です。


##6
「それと、眉と額が未だに動かない(上がらない)のですが、
これはどうしてなのでしょうか?」
=>
「前頭筋」という筋肉=「眉毛の間のしわつくり」は
「末梢性顔面神経麻痺」にはとても弱いのです。
基本的には
「末梢性顔面神経麻痺」による+「「顔面表情筋」筋萎縮
による
「眼嶮下垂」=「「真性眼嶮下垂」+「仮性眼嶮下垂」


##7結論の結論:

頑張られて下さい。
「確信」「信念」「自信」の「3つの信」で
御座います。

「顔面表情筋」はとても素直です。

これから「「治療」というくらいに思われて下さい。
御相談者のような事例は稀ならず御座います。

けれども
ここが「正念場」で御座います。

頑張られて下さい。
そうすれば時間とともに「良い結果」が必ず
御相談者に訪れることと今の私は考えます。



上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。





[2004年5月26日 19時5分8秒]


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お名前: 匿名希望   
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私は韓国在住の48歳の女性です。

2003年9月28日に左側の顔面にベル麻痺を発病し、
翌日からすぐに治療を受け始めました。
病院(神経科)と鍼治療の両面から、現在まで
継続して治療を受けていますが、恐らく強度の
麻痺であったようで、最初の2ヶ月半くらいは
全く症状の改善が見られませんでした。
1月に顔面神経の損傷程度を計測する検査を受け
ましたが、5%程度との結果だったと思います。

そして7ヶ月を過ぎた現在、「顔面拘縮(左側の
頬や口元が上方に上がってきている)」や
「病的共同運動」、そして「目が非常に開きにくい」
という後遺症が出てきてしまっています。
それと額と眉は未だにほとんど動かない状態ですし、
目はかなり閉じられるようになってきましたが、
それ以上に気になるのが、左目が小さくなってきて、
目が開きにくくなってしまったことです。左目の
下瞼が少し腫れていてややピクつく感じがあります。

後遺症予防のために適切な時期からリハビリを開始
しなければいけないということを知らず、現地の病院
からもそのような指導が全くなくて、今になってとても
心が痛く愕然としている状態です。

7~8ヶ月も経ってしまい後遺症が強く残ってしまった
現在、今からリハビリを始めてももう遅すぎるので
しょうか?
少しでも改善するために何とか方法はないものでしょうか?

それと、眉と額が未だに動かない(上がらない)のですが、
これはどうしてなのでしょうか?

お忙しいなか、このような相談の場を提供してくださって、
本当にありがとうございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

[2004年5月26日 18時59分34秒]
by mmdmsci | 2004-06-17 11:46 | 脳神経外科


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