山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 257


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

257記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題257

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1

京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
1-2階が病院です。
病院前に専用駐車場8台分あり

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●御相談タイトル:【 遷延性意識障害の76歳の母  】

--------------------------------------------------------------------------
回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)

これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。


++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「ヒルトニン:Hirtonin:酒石酸プロチレリン」は
用いられて宜しいと思います。

但し「お受けもちの先生」+「脳神経外科専門医先生」
とで
「遷延性意識障害」の「治療戦略」として
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」
の「埋込み「手術」」を採択されるのも方法です。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++


#1
##1
「母76歳が去年の9月にAMIで心停止し、
蘇生後、心タンポで緊急の開胸手術を受けましたが、
その際に脳梗塞を生じ、それ以降意識を取り戻さない状態で
入院をしております。

心臓はかろうじて半分が残り、
人工呼吸器等もはずれ、現在は経鼻胃チューブのみが
挿管されている状態です。何らかの治療法はないかと脳外科医に相談したところ、
ヒルトニンを検討されてはいかがですかといわれましたが、
このような状態で効果が多少でもあるのでしょうか?
適応になりますか?
また、保険の適応にならないお薬なのでしょうか?

治療に踏み切らなければ、
明日にでも長期療養型の病棟に移ってもらいたいと返事を
せかされているようです。
ご助言いただけれると助かります。
宜しくお願いいたします。」
との事です。

#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「虚血性循環器障害」にて開胸手術後の
「脳梗塞」との事です。

##3
「脳動脈血流障害・脳虚血」の「脳梗塞」には
1・「脳血栓による脳梗塞」
2・「脳塞栓による脳梗塞」
が御座います。

##4
「御母様」の場合「脳塞栓による脳梗塞」。

##5
これによる「遷延性意識障害」です。

#3
##1
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##2
「ヒルトニン:Hirtonin:酒石酸プロチレリン」により
「遷延性意識障害」の「治療戦略」もあります。

##3
勿論「御母様」の場合は保険適応になります。

##4
「治療に踏み切らなければ、
明日にでも長期療養型の病棟に移ってもらいたいと
返事を
せかされているようです。ご助言いただけれると助かります。」
との事です。


##5
このような内科的な「治療戦略」もありますが。

##6
「治療に踏み切らなければ、
明日にでも長期療養型の病棟に移ってもらいたいと返事を
せかされているようです。」
との事です。

##7
おやりになられてみては如何でしょうか。


#4
##1
一方「御母様」のような「遷延性意識障害」の「治療戦略」
として
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」
という刺激装置の埋込みという方法が御座います。

##2
私はこの
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」という
「治療戦略」を大変に高く評価しています。

##3
全額実費になります。

##4
「お受けもちの先生」と「脳神経外科専門医先生」を交えて
御相談されて。
この「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」の「埋込み「手術」」
による「治療戦略」も考えられてみては如何でしょうか。


##5
因みに
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」
については
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
「過去の御相談と御回答」
脳出血 [3] [2004年 5月20日 13時22分33秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/783349561578692.html

を御参照いただけますか。
(コピー致します=>「御参考」)


##6
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」の埋込みは
どこの御施設でもできるわけではないので
とりあえず「手術」の期間は一時的に「転医」という
ことになります。


#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
機が熟されたらば
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」
の埋込みによる「刺激」を考えられるのが
方法です。

##3
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」の埋込みは
どこの御施設でもできるわけではないので
とりあえず「手術」の期間中は一時的に「転医」という
ことになります。


##4
この場合
御相談者の「御母様」の「移動範囲」から
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」の埋込み技術を
もつ御施設を探されて。

##5
「お受けもちの先生」+「脳神経外科専門医先生」
から「診療情報提供書」を書いて頂く必要が
御座います。


##6
このような御回答しか出来ません。申し訳ございません。
御参考になれば何よりです。

##7
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。


取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci

++「御参考1」+++++++++++++++++++++++++++++

お名前: NAO   
先生、ご回答ありがとうございます。親切、丁寧なお答えに
涙がでました。
この旨 早々 奥様にお話し 今後の参考にさせていただきます。
友人として これからも微力ですが支えになればと思っています。
本当にありがとうございました。また、ご報告できる事が
あれば 書き込みさせていただきます。
取り急ぎお礼まで。

[2004年5月20日 13時22分33秒]
--------------------------------------------------------------------------
心配なことと存じます。

#1
##1
「こんにちは 
是非、先生にお伺いしたい事があります。
友人のことなのですが 男性(47歳)が今年 3月25日に
脳の真ん中の血管が切れて倒れ(すいません。あいまいで・・。)
現在は、一般病棟に移り、5月に入って自発呼吸をしていますが
意識はなく 胃に管で栄養を入れている状態で,
治療というものはしていないようです。
このような状態で 治療の方法はないのでしょうか。
そばに着いている者はなにができるのでしょうか。
容態がよければ 転院(関東の方)は可能なのでしょうか。
兵庫県で倒れ 自宅は関東にあり 奥様が小さいお子さんを連れて
知らない土地で悩まれています。
友人として 何かできればと思いメールをしました。
このような漠然とした質問で申し訳ありません。
宜しくお願いいたします。」
との事です。



#2
##1
「男性(47歳)が今年 3月25日に
脳の真ん中の血管が切れて倒れ(すいません。あいまいで・・。)
現在は、一般病棟に移り、5月に入って自発呼吸をしていますが
意識はなく 胃に管で栄養を入れている状態で,
治療というものはしていないようです。」
との事です。

##2
脳血管障害にて「出血性脳血管障害」を起こされたようです。

##3
多分に脳CTにて「高血圧性脳内出血」或は「くも膜下出血(SAH)」
或はその他にて「脳内出血」を確認され「本物の脳血管撮影」も施行されている
と考えますが。

##4
「病態」として「脳内血腫」がどのような機転で作られたか
「脳の真ん中の血管」
が「判断できない」のでなんともいえません。

##5
けれども血管腫或は「脳動静脈奇形(AVM)」或は「脳動脈瘤」
或は「高血圧性脳内出血」の「容積」がおおきくて
「頭蓋内圧亢進」にて「脳ヘルニア」の状態にいたり一気に
「大脳」及び意識障害中枢を破壊してしまわれたようです。

##6
「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃったことと
存じます。


#3
##1
「5月に入って自発呼吸をしていますが
意識はなく 胃に管で栄養を入れている状態で,
治療というものはしていないようです。」と「症状・症候」からは。

##2
「akinetic mutism:無動性無言症」或は「遷延性意識障害」の状態
にて現在に至られているものと推測いたします。


#3
##1
「このような状態で 治療の方法はないのでしょうか。」
=>
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」
をされてみては如何でしょうか。

##2
##1は顕微鏡手術にて「脊髄」の「後索」を刺激する装置を
「体内」に埋込む方法です。

##3
「刺激」はリモートコントロールで体外で調節可能で御座います。

##4
但し「「中枢神経系」の損傷の程度にもよるし
高額な医療費がかかります。

##5
私はこの「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
「後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」 で「自発性」のでて
こられた患者さんを何人もみているので
大変高く評価しています。



#4
##1
「そばに着いている者はなにができるのでしょうか。」
=>
「常に」肉親の声で呼びかけ「写真」をみせたり
・外界との「刺激」を怠らずに「続けられて下さい」。

##2
「容態がよければ 転院(関東の方)は可能なのでしょうか。
兵庫県で倒れ 自宅は関東にあり 奥様が小さいお子さんを連れて
知らない土地で悩まれています。」
との事です。

=>
これは「搬送」が可能であれば「現在の病院の救急車」にても
或は「受け入れ先の病院の救急車」でも
「搬送」が可能であれば「簡単なおはなし」で
御座います。


##3
適切な表現が思い浮かばないのですが
目的が
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」の「埋め込み手術」であれば
誰も何もいわないはずです。

##4
但しあくまでも搬送が可能な状態であることを「大前提」と致します。


##5
「容態がよければ 転院(関東の方)は可能なのでしょうか。
兵庫県で倒れ 自宅は関東にあり 奥様が小さいお子さんを連れて
知らない土地で悩まれています。」

=>
これは一刻も早くご自宅或はご家族の行動半径にある
医療施設に通常であれば「移動」させなければ
御家族がかわいそうです。


#5結論:
##1
このような事例はなさそうでいて実に多いものです。

##2
現在の「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃること
よく分かります。

##3
「お受けもちの先生」の判断が「搬送可能」なのであれば
ご友人のご主人様は「関東」に戻れます。

##4
このようにして
「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」のことは
積極的にお考えになられてみては如何でしょうか。


##5
このような御回答しか出来ません。
申し訳御座いません。
ご参考になればなによりで御座います。

上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

「補足1」
+++++++++++++++++++++++++


「脊髄刺激:spinal cord stimuklation:SCS」=
後索刺激:dorsal colum stimulation:DCS」の詳細の
ドキュメンタリーは
過去1週間以内の間にいずこかのTV局で全国放映されているはずで
御座います。

+++++++++++++++++++++++++

[2004年5月20日 11時59分43秒]
--------------------------------------------------------------------------

「御参考1おわり」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2006年1月13日 18時43分49秒]
--------------------------------------------------------------------------


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■メールマガジンの解除方法

以下のページよりご自身で行ってください

▼まぐまぐからご購読の方
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/mag/

▼メルマからご購読の方
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/melma/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1

京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
1-2階が病院です。病院前に専用駐車場8台分あり

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
by mmdmsci | 2006-01-17 14:49


<< 山本クリニック脳神経外科・神経... 山本クリニック脳神経外科・神経... >>