山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 216


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216記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題216

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脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1

京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
1-2階が病院です。
病院前に専用駐車場8台分あり

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp


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●御相談タイトル:【 ふらつき感が治りません。 】

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回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)

ご心配なことと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。

+++++++++++++++++++++++
この「症状・症候」は
「熱中症(heat stroke)」と類似する「症状・症候」
にいたることもあります。

「反復性上気道感染」+
「ドライサイドドライブ:dry side drive:dsd」
即ち脱水状態でお体をキープされることにもう慣れられて」
の患者さんに発生しやすいものです。

「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群」とも呼称され
「内科的な背景要因」の精査の裏づけのもとに
「細胞外液補液」による
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」が奏功致します。

下記に順を追って御回答致します。
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#1
##1

年齢:27
性別:男
症状:ここ何日か、ふらつき感が治りません。
   朝起きた時におこるふらつき感が、一日中続いていると
   いった感じです。実際は普通に歩けるし、頭痛、気を失う、
   手足のしびれなどは全くなく正常なのですが、ふらつき感だけが
   頭の中にあります。(横になると楽になります)
   心配性なため夜になると脳に異常があるのかなど、
   色々悪いほうへ考えてしまいます。
相談ポイント:なにか大きな病気でしょうか
       病院では何科に診て貰えばよいでしょうか?」
との事です。

#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
めまいには
1・「真性眩暈:しんせいげんうん」と
2・「仮性眩暈:かせいげんうん(ふわふわ感)」があります。

##3
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「仮性眩暈(ふわふわ感)」と考えます。

##4
「仮性眩暈(ふわふわ感)」は時として「真性眩暈」よりも
「症状・症候」が「唐突」で「不気味であり」一体何が起こったのだろうと
心配をされる方が多いものです。

##5
今年の6月より7月に入り。
「ふわふわ感」「くらくら感」=「仮性眩暈(ふわふわ感)」
として大変に患者さんに激増・多発している「病態」です。

##6
典型的な「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群」
で御座います。

#3
##1
「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群」
その実体は
1・「反復性上気道感染」に加えて
2・「ドライサイドドライブ:dry side drive:dsd」
即ち脱水状態でお体をキープされることにもう慣れられて」
いて俗に言う「体調不良」の「症状・症候」を
出される「病態」で御座います。

##2
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/7fal crisis)することが多いです。

##3
「実際は普通に歩けるし、頭痛、気を失う、
手足のしびれなどは全くなく正常なのですが、ふらつき感だけが
頭の中にあります。(横になると楽になります)」
との事です。=>##4

##4
##3の場合「辛いからと言って昼間帯に真横になられ
入眠されると「症状・症候」は劇症化致します。

##5
昼間帯辛いからと言って絶対に横にならないで下さい。

##5
「細胞外液補液」による
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」が奏功致します。


#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
めまいには「真性眩暈」と「仮性眩暈(ふわふわ感)」があります。

##3
御相談者の御相談内容要旨御記載
からは「仮性眩暈(ふわふわ感)」で御座います。
そしてこの一連の「症状・症候」を
「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群:かせいげんうんしょうこうぐん」
と呼称致します。


##4
「仮性眩暈(ふわふわ感)」は時として「真性眩暈」よりも
「症状・症候」が「唐突」で「不気味であり」一体何が起こったの
だろうと著しく患者さんを不安感で充満するものです。


##5
「臨床血液検査」「尿一般・尿沈査検査」など
「内科的な背景要因」をしっかりと検査したうえで
「細胞外液補液」による「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」
が著しく奏功致します。

##6
患者さんによっては
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
を伴っていることも有り
この場合は「緊張型」の「治療戦略」も併用致します。

##7
典型的な「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群」で御座います。

##8
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」に熟達された
「内科専門医先生」を「脱水のようである」と
おっしゃられて「御受診」されると宜しいと今の私は考えます。

##9
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。



取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2005年7月13日 18時53分40秒]
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お名前: 匿名希望   

年齢:27
性別:男
症状:ここ何日か、ふらつき感が治りません。
   朝起きた時におこるふらつき感が、一日中続いていると
   いった感じです。実際は普通に歩けるし、頭痛、気を失う、
   手足のしびれなどは全くなく正常なのですが、ふらつき感だけが
   頭の中にあります。(横になると楽になります)
   心配性なため夜になると脳に異常があるのかなど、
   色々悪いほうへ考えてしまいます。
相談ポイント:なにか大きな病気でしょうか
       病院では何科に診て貰えばよいでしょうか?

[2005年7月13日 18時46分27秒]
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●御相談タイトル:【 78歳の父が髄膜腫 】

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回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)

ご心配なことと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。

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「脳腫瘍」には「良性脳腫瘍」と「悪性脳腫瘍」とに
分類する「分類法」が御座います。
勿論「脳腫瘍」には「様々な「分類法」」が御座います。

「偶発的に「画像診断」」にて発見された「症状・症候」のない
「脳腫瘍」で「良性脳腫瘍」の場合。
「手術」をするのかしないのか。
いかなる判断を「脳神経外科専門医」はしなければ
ならないのか。
このような典型的な事例で御座います。

結論としては。
「塾考」すれば。
「開頭手術」=「摘出手術」は
「お受けもちの先生」の「御判断」どおりが正しく
施行する必要性が見出せません。

下記に順を追って御回答致します。
---------------------------

#1
##1
「秋田に住んでいる78歳の父が髄膜腫と診断を受けました。

2個出来てるそうなのですがお医者様が父の年齢の事を考えて
手術は見合わせたらどうかとおっしゃいました。

高齢者が長期入院をすると痴呆やうつ病になりやすいそうなのです。

家族は手術しないのも他の病気になるのも心配です。

話し合いの結果、3ヵ月後にもう一度MRIを受けて、その時に腫瘍が
大きくなっていたら手術しましょうということになりました。

その判断でいいのかそれとも他の病院の先生のご意見も聞いたほうが
いいのか迷っております。
山本先生のご回答よろしくお願い致します。」
との事です。


#2
##1
「髄膜腫:meningioma」のおおきさと
「髄膜腫:meningioma」の発生「部位」
は「髄膜腫:meningioma」
の「手術」の「治療戦略」を考える上で
最も重要なポイントの一つです。

##2
止むを得ずも
##1に関しては御記載が御座いません。

##3
但し
「お受けもちの先生」は「脳神経外科専門医先生」と考えます。
=>
「 2個出来てるそうなのですがお医者様が父の年齢の事を考えて
手術は見合わせたらどうかとおっしゃいました。」
との御意見を深く考えます。

##4
##1に関しての推測も可能になります。


#3
##1
「御父様」は「78歳」でいらっしゃる。
高齢者に発生する「3大「脳腫瘍」」は
1・「髄膜腫:meningioma」
2・「「gliblastoma(グリオブラスとーマ):神経膠芽腫」
3・「転移性脳腫瘍」
の「3種類」なのです。

##2
「臨床神経診断学」及び脳CT・MRIなどの「画像診断」

「髄膜腫:meningioma」の「診断」は困難ではありません。

##3
「お受けもちの先生」は極めて的確な判断をされています。

##4
私が「脳腫瘍専門医」
として「がんセンター」に勤務中に。
「偶発的に「画像診断」」にて発見された「症状・症候」のない「脳腫瘍」
しかも「良性脳腫瘍」で同じく「髄膜腫:meningioma」
の事例として。

1・
###1
お若い方(40-60)でも
「髄膜腫:meningioma」の2-3cmのものは「8年待ちましょう」
と患者さんに申し上げた事も御座いました。

###2
お若いので「希望されれば」即座に「手術」は致すことにしておりました。

2・
###1
偶発的に見つかり
「症状・症候」が全く無かった4cmの
「小脳天幕髄膜腫: tentorial meningioma」の60歳の患者さん
の事例です。
=>###2

###2
この患者さんに関してはある「大学病院」で
たまさか「見つかったものです」が
「すぐに「手術」」といわれ「大変なショック」を
受けられ「がんセンター」を御受診されました。

###3
今から「10年前」ですが。
「偶発的に「画像診断」」にて発見された
「症状・症候」のない「脳腫瘍」で「良性脳腫瘍」の場合。
「手術」は「すぐしない」という「脳腫瘍専門医」の考え
と同じ「考え方」をされる「脳神経外科専門医先生」が
80%でした。

###3
結局このかたは
脳CT・MRIにて「「播種:はしゅ」の「画像診断」がでるまで
7年間は「手術」を致しませんでした。

###4
今も極めてお元気です。


#4
##1
「お受けもちの先生」が
「父の年齢の事を考えて
手術は見合わせたらどうかとおっしゃいました。」
との事です。

##2
「手術」をされず経過観察で全く問題がないと思います。

##3
「脳神経外科専門医先生」でいらっしゃる
「お受けもちの先生」は極めて
切れ味鋭い「御判断」をされていらっしゃる。

##4
「 高齢者が長期入院をすると痴呆やうつ病になりやすいそうなのです。
家族は手術しないのも他の病気になるのも心配です。」
との事です。

##5
御気持ちは大変よく判ります。

##10
御相談者の御相談内容要旨御記載からは。

##11
「手術」をせずに経過観察をされる事を
お勧め致します。


#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「髄膜腫:meningioma」に関しては
極めて判りやすくいえば
「御父様」の場合も偶発的にみつかったものと
考えます。

##3
「お受けもちの先生」は極めて正しいです。

##4
適切な表現が思い浮かばないのですが
「髄膜腫:meningioma」が偶発的に見つかった場合
御相談者の御相談内容要旨御記載から
「御父様」のご高齢を考えれば
「開頭手術」=「摘出手術」という「治療戦略」は
「無用」である。

##5
「手術」をされず経過観察で全く問題がないと思います。

##6
このように今の私は考えます。

##7
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2005年7月12日 18時45分14秒]
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お名前: 匿名希望   

秋田に住んでいる78歳の父が髄膜腫と診断を受けました。

2個出来てるそうなのですがお医者様が父の年齢の事を考えて
手術は見合わせたらどうかとおっしゃいました。
高齢者が長期入院をすると痴呆やうつ病になりやすいそうなのです。
家族は手術しないのも他の病気になるのも心配です。
話し合いの結果、3ヵ月後にもう一度MRIを受けて、その時に腫瘍が
大きくなっていたら手術しましょうということになりました。
その判断でいいのかそれとも他の病院の先生のご意見も聞いたほうが
いいのか迷っております。
山本先生のご回答よろしくお願い致します。

[2005年7月12日 18時25分3秒]
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by mmdmsci | 2005-07-22 19:06 | 神経内科


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