三叉神経痛かスルーダーか?

三叉神経痛かスルーダーか?_a0021230_15112264.jpg
これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。




++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」であらば
「Janetta(ジャネッタ)の手術」以外の「治療戦略」は
ありません。

今現在一番重要なことは
「御母様」が
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」であるか否か。
の診断です。

またよしんば
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」であった場合
「Janetta(ジャネッタ)の手術」を
しっかりできる
「脳神経外科専門医先生」は日本にも「数名」しか
いない。

大学病院の「脳神経外科外来」の
「脳神経外科専門医先生」を「御受診」されることをお勧めいたします。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++







#1
##1

メールをさせて頂きます。
お忙しい事とは存じますが、
できましたらご回答いただければ幸いでございます。


63歳の母の事を相談させて頂きます。

母は4年ほど前に顔の右側が強く痛み、
三叉神経痛と診断を受け、薬を飲んでおります。

それが半月ほど前から顔の右の目の下から耳にかけて
刺すような痛みが出るようになり、
また三叉神経痛であろうと思って薬を飲んでいたところ全く痛みがとれず、
内科を受診したところ
「偏頭痛」ではないかといわれ「ゾーミック」を処方されました。

ところが痛みが発生すると30分位で痛みがおさまるので、
この薬が効いて痛みがとれるのか
どうかがわかりません。

基本的な症状としては顔の右側目の下から
耳の付け根まで刺すような痛みが30分ほど続く。
呼ばれて振り向いた時、階段を下りるとき等、振動を受けると痛む。
お風呂に入って血管が拡張すると痛む。

いろいろと調べているうちにこちらの掲示板に辿り着きましたが、
これはスルーダー神経痛というものでしょうか?

病名と受診先、
治療方法を知りたいと思います。」
との事です。







#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
まず極めて重要な事は
本当に「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」であるか否か
ということです。

##3
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の「治療戦略」は
重傷の場合。
「内服薬」でも。
「ペインクリニック専門医先生」の行う「神経ブロック」でも
ありません。

##4
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」であれば
「Janetta(ジャネッタ)の手術」という「三叉神経減圧術」
以外の「治療戦略」はありません。

##5
私も「ペインクリニック」で「神経ブロック」を致します。

##6
けれども本物の「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の
患者さんには「神経ブロック」は行いません。

##7
よく「ペインクリニック専門医先生」が
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」に「神経ブロック」と
おっしゃられていますが大変な間違いです。

##8
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」は極めて「疼痛系の「病態」」
では「重篤」な「病態」。
洗顔もできず食事もできず歯もみがけず勿論御婦人ではメイク
どころではありません。

##9
余りの疼痛に命を絶つ患者さんもいらっしゃいます。
だから
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」は「根治=治癒」させなければ
なりません。

##10
私も「ペインクリニック」で「神経ブロック」を致します。
けれども本物の「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の
患者さんには「神経ブロック」は行いません。
よく「ペインクリニック専門医先生」が
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」に「神経ブロック」と
おっしゃられていますが大きな間違いです。








#3
##1
「 三叉神経痛であろうと思って
薬を飲んでいたところ全く痛みがとれず、
内科を受診したところ「偏頭痛」ではないかといわれ
「ゾーミック」を処方されました。
・略・
基本的な症状としては顔の右側目の下から
耳の付け根まで刺すような痛みが30分ほど続く。
呼ばれて振り向いた時、階段を下りるとき等、振動を受けると痛む。
お風呂に入って血管が拡張すると痛む。」
との事です。


##2
「熟考」に「熟考」を重ねましたが。
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」か否か

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
判断が出来ません。

##3
「偏頭痛」正確には「古典的偏頭痛」=「典型的偏頭痛」
ではないことだけは明確です。

##4
一度
大学病院の「脳神経外科外来」の「疼痛専門」の
「脳神経外科専門医先生」を「御受診」されることをお勧めいたします。

##5
一方適切な表現が思い浮かばないのですが
「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」=
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)
にしては
「御母様」の「症状・症候」が「鋭角的」すぎるようにも思えます。

##6
何とも判断できません。





#4
##1
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の
「Janetta(ジャネッタ)の手術」
については
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」
1・
教えてください。 [2] [2004年 2月 1日 9時20分53秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/871064172200025.html

コピー致します=>「ごらんくださいませ1」
2・
ありがとうございました。 [2] [2004年 2月 9日 5時59分25秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/714199879047559.html


##2
##1を御参照頂けますか。





#5
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の
「Janetta(ジャネッタ)の手術」に関して
簡単にご説明致します。


##1
いかなる場合も「三叉神経痛」の患者さんに対しては
「三叉神経痛」の疼痛を治すためには
「Janetta(ジャネッタ)の手術」
しかありえないと今の私は考えています。

##2
「神経ブロック」やその他で「三叉神経痛」は歯が立つほど
甘い「病態」では御座いません。

##3
「三叉神経痛」である御相談者も「Janetta(ジャネッタ)の手術」
を受けられると宜しいと今の私は考えます。

##4
けれども大変重要なことがある。

##5
本邦で「Janetta(ジャネッタ)の手術」の「できる先生」というのは
数名位しかおりません。

##5
どこの大学病院でもおおきな総合病院の「脳神経外科専門医」
も「Janetta(ジャネッタ)の手術」が「できる」となっていますが。

##6
実際は「できません」。

##7
私がここで「できる」「できない」という意味は
「名人である」「名人でない」というようにご了解下さい。

##8
適切な表現が思い浮かばないのですが
「脳神経外科専門医」を「競技マラソン選手」に例えれば
「Janetta(ジャネッタ)の手術」の可能な「脳神経外科専門医」とは
「オリンピックの金メダルがとれる選手」クラスで御座います。

##9
できない先生は間違っても「Janetta(ジャネッタ)の手術」を
してはいけません。

##10
通常は絶対に「されません」。








#6
##1
「いろいろと調べているうちにこちらの掲示板に辿り着きましたが、
これはスルーダー神経痛というものでしょうか?」
との事です。

##2
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
に関しましては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」
左顎下の痛み [2] [2005年 6月30日 8時 6分25秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/934549535698356.html

を御参照頂けますか。
コピー致します=>「ごらんくださいませ2」

##3
「抜歯後症候群」につきましては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」
歯の圧迫感 [2] [2005年 3月24日 10時19分26秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/591475397887738.html

を御参照頂けますか。

##4
その他
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」に関連して
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
の「過去の御相談と御回答」
1・
緊張型頭痛と抜歯後の疼痛 [2] [2005年 4月27日 19時58分42秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/921498984637768.html

2・
緊張型頭痛の抜歯後症候群 [2] [2005年 6月10日 18時45分 7秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/51379643690689.html

もを御参照頂けますか。








#7結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」か否かの判断が
推察不能です。

##3
どうも
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」のような気が
致します。
けれどもなんともいえない。

##4
「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の「治療戦略」には
「Janetta(ジャネッタ)の手術」しかありません。

##5
この場合「Janetta(ジャネッタ)の手術」は極めて特殊であり
「脳神経外科専門医先生」でも
「Janetta(ジャネッタ)の手術」をしっかりと「できる」先生は
日本にも数名しかいないと考えます。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。
#5を御参照されてください。

##6
「病名と受診先、
治療方法を知りたいと思います。」
との事です。
=>

大学病院の「脳神経外科外来」の疼痛専門の
「脳神経外科専門医先生」を「御受診」されることをお勧めいたします。

##7
少なくとも
「偏頭痛」正確には「古典的偏頭痛」=「典型的偏頭痛」
ではありません。

##8
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##9
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
# by mmdmsci | 2015-11-27 15:11 | 脳神経外科

意識障害の原因が不明(化学療法・低Na血症) で口コミ・評判の山本クリニック 世田谷 脳神経外科

------------------------------
アメーバブログ脳神経外科0001
肺癌の父71歳 意識障害の原因が不明(化学療法・低Na血症)
[2] [2009年 2月15日 16時33分17秒]

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/0489222135665877.html

テーマ 高齢者の脳神経外科患者さんの意識障害
------------------------------












お名前: 匿名希望   
山本先生

初めまして。

父(71歳)が現在、
意識が余りないことについて、相談致したく御願い致します。

2007年8月より、小細胞がんの治療を受けております。

今年1月6,7,8日と抗がん剤の治療をし、その翌週17日に容態急変し、
入院しました。

肺炎とのことで、その治療を行い、肺炎はほぼ治まりましたが、
意識がほとんどありません。

1月26日に、意識が更にはっきりしなくなり、主治医よりナトリウムの減少に
よるものと言うことで、その治療を致しました。

その後、28日頃から、また少し反応が出て、栄養を点滴でのみ摂っていた所を、
2月3日より食事も始めるとのことで、回復を期待していました。

しかし、また意識が朦朧としている時間がほとんどになり、髄液の検査をしました。

髄液の検査の結果も以上はなく意識がはっきりしない原因がわからないようです。

家族としては、少しでも意識が戻ればと切に願うのですが、
どこへ相談したら良いかわからず、こちらへ相談した次第です。

何か治療方法はあるでしょうか。

よろしくお願いいたします。

Saturday, February 14, 2009 7:06 PM

[2009年2月14日 19時06分27秒]







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これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。



++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御父様」の「「意識障害」の原因は
「低Na(ナトリウム)血症」であり。
止むを得ずも「低Na(ナトリウム)血症」のNa(ナトリウム)値
の御記載がありません。

「低Na(ナトリウム)血症」の原因は
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
あきらかに
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」=
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」
によるものと今の私は考えます。

「ADH不適合分泌症候群;SIADH」の原因探索

「低Na(ナトリウム)血症」の補正
により
「御父様」の「意識障害」は改善されていくはずです。

下記に順を追って御回答致します。


++++++++++++++++++++++


#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御父様」は肺の「小細胞癌:small cellcarcinoma」である。

##2
今現在「意識障害」の状態である。

##3
「1月26日に、意識が更にはっきりしなくなり、主治医よりナトリウムの減少に
よるものと言うことで、その治療を致しました。

その後、28日頃から、また少し反応が出て、栄養を点滴でのみ摂っていた所を、
2月3日より食事も始めるとのことで、回復を期待していました。

しかし、また意識が朦朧としている時間がほとんどになり、髄液の検査をしました。

髄液の検査の結果も以上はなく意識がはっきりしない原因がわからないようです。」
との事です。
=>#3









#3
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
止むを得ずも「低Na(ナトリウム)血症」のNa(ナトリウム)値
が御記載がありません。

##2
「御父様」の「意識障害」の「病態」は
「低Na(ナトリウム)血症」を「症状・症候」とする
ある「病態」が原因の
意識障害であり。
=>##3

##3
この
「低Na(ナトリウム)血症」による「症状・症候」が
いまだ解決されていない状況です。

##4
そしてこの「ある「病態」」のことを
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」
と呼称致します。

##4
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」=
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」
に関して#4
にて簡単にご説明致します。











#4
##1
脳下垂体の「後葉:こうよう」から分泌される
「抗利尿ホルモン:ADH:antidiuretic hormon」という
ホルモンがあります。

##2
この「抗利尿ホルモン:ADH:antidiuretic hormon」とは
腎臓の「遠位尿細管」に作用して「捨てられる水分」を
再吸収するホルモンのことです。

##3
この「抗利尿ホルモン:ADH:antidiuretic hormon」
は「バソプレッシン:Vasopressin」とも
呼称されます。

##4
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」
の「inappropriate secretion of ADH:IA」は
「不適切な「ADH:抗利尿ホルモン」分泌」という意味
です。

##5
「ADH:抗利尿ホルモン」の「ADH不適合分泌症候群;SIADH」
になると「水分」のみ腎臓から再吸収されて
「一種の自家水中毒」のような状態となり
「低Na(ナトリウム)血症」が発生致します。

##6
「低Na(ナトリウム)血症」は「御高齢の患者さん」
では「意識障害」という「臨床神経診断学」とりわけ「臨床神経局在診断学」
の「症状・症候」として発現致します。
=>#5









#5
##1
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」=
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」
の患者さんの場合は「意識障害」が「症状・症候」としてでます。

##2
「御高齢の患者さん」の場合。
「低Na(ナトリウム)血症」は
「130mEq(メック)*」を割ると「意識障害」
が発現致します。
(「mEq(メック)」とは「臨床神経診断学」での
Na(ナトリウム)などの単位のことですが詳細は「省略」)

##3
「低Na(ナトリウム)血症」のNa(ナトリウム)がさがり
120mEq(メック)近くになると
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」の
「意識障害」は更に重篤化致します。

##4
治療法としては
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」=
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」

「低Na(ナトリウム)血症」の「Na(ナトリウム)補正」
を行うのみです。

##5
##4に加えて
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」=
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」の原因を診断しなくては
なりません。
=>#6










#6
##1
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」=
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」
の原因としては。

##2
「御高齢の患者さん」の場合
1・肺炎などの呼吸器感染
2・「化学療法(抗癌剤治療)」とりわけ
「5-FU」などの
「ピリミジン合成阻害剤」=「ピリミジン・アナログ」=「核酸アナログ」

「CDDP:シスプラチン」などの「化学療法(抗癌剤治療)」
の投与。

3・そして「異所性「ADH:抗利尿ホルモン」分泌」の可能性
があります。

##3
「異所性「ADH:抗利尿ホルモン」分泌」とは
脳下垂体「後葉:こうよう」以外で
「抗利尿ホルモン:ADH:antidiuretic hormon」が分泌される
状態或は「病態」のことです。

##4
##3のなかで極めて有名なもの=「病態」は
肺癌であり。
=>##5

##5
「肺癌:Lung Cancer:LC」の中でも
とりわけ
「小細胞癌:small cellcarcinoma」が
「抗利尿ホルモン:ADH:antidiuretic hormon」=
「バソプレッシン:Vasopressin」を勝手に分泌することで
有名です。
「「肺癌:Lung Cancer:LC」の中の
「小細胞癌:small cellcarcinoma」」の100例中5-10例。












#7
##1
「意識がはっきりしない原因がわからないようです。

家族としては、少しでも意識が戻ればと切に願うのですが、
どこへ相談したら良いかわからず、こちらへ相談した次第です。」


##2
「2007年8月より、小細胞がんの治療を受けております。
今年1月6,7,8日と抗がん剤の治療をし、その翌週17日に容態急変
・略・
肺炎とのことで、その治療を行い、肺炎はほぼ治まりましたが、
意識がほとんどありません。

1月26日に、意識が更にはっきりしなくなり、主治医よりナトリウムの減少に
よるものと言うことで、その治療を致しました。」
との事です。

##3
「御父様」は「化学療法(抗癌剤治療)」後に
肺炎をおこされています。
この状態の以前から
「低Na(ナトリウム)血症」は存在していたのではないでしょうか。

##4
そして
「御父様」の「意識障害」の原因は「低Na(ナトリウム)血症」
であり。
「低Na(ナトリウム)血症」の原因は
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」=
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」
である。
=>#8









#8
##1
「御父様」の
「低Na(ナトリウム)血症」の原因である
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」の原因に関しては。

##2
肺炎などの呼吸気感染を引き金にはなってはいます。


##3
けれども
「化学療法(抗癌剤治療)」として
「5-FU:フアイブ・エフ・ユー」などの
「ピリミジン合成阻害剤」=「ピリミジン・アナログ」=「核酸アナログ」

「CDDP:シスプラチン」などの「化学療法(抗癌剤治療)」
などの投与実績の「有無」は重要です。

##4
そして何よりも
「御父様」の「肺癌:Lung Cancer:LC」が「小細胞癌:small cellcarcinoma」
であることから
「肺癌:Lung Cancer:LC」からの
「抗利尿ホルモン:ADH:antidiuretic hormon」=
「バソプレッシン:Vasopressin」の分泌されている可能性は
極めて高いです。








#9
##1
「意識がはっきりしない原因がわからないようです。

家族としては、少しでも意識が戻ればと切に願うのですが、
どこへ相談したら良いかわからず、こちらへ相談した次第です。

何か治療方法はあるでしょうか。」
との事です。
=>##2

##2
「御父様」の「意識障害」の原因である「低Na(ナトリウム)血症」
の原因である「ADH不適合分泌症候群;SIADH」の
原因をつきとめて。
「低Na(ナトリウム)血症」の補正がおこなわれれば
「御父様」の「意識障害」は回復されていくはずです。









#10結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御父様」の「意識障害」の原因のおおもとは
「ADH不適合分泌症候群;SIADH」=
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH :
エス・アイ・エィデイーエッチ」
による「低Na(ナトリウム)血症」
であり。

##3
この「診断戦略」と「治療戦略」がうまくいっていない
或は
「御家族」にはうまく伝わっていない
のであると考えます。

##4
「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##4
「肺癌:Lung Cancer:LC」の
「小細胞癌:small cellcarcinoma」自体が
とても難しい悪性新生物です。

##5
この御回答が何がしかのお役に立てば何よりで御座います。

##6
一刻も早く御相談者の「御父様」の
「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。




上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。



何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2009年2月15日 16時33分17秒]

------------------------------




肺癌の父71歳 意識障害の原因が不明(化学療法・低Na血症) [2] [2009年 2月15日 16時33分17秒]






# by mmdmsci | 2013-06-13 09:59 | 脳神経外科