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山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 340


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340記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題340

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脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1

京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
1-2階が病院です。
病院前に専用駐車場8台分あり

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●御相談タイトル:【 1年2ヶ月前より左足先から左背中・腹部にかけて温感異常で頚椎症の診断。】 

--------------------------------------------------------------------------
回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)


これはさぞかし御心配であろうと存じます。
「診断」もうまくいかずであれば当然「治療戦略」も
つかないと思う。
あるいは「病態」に「関連性の乏しい」「治療戦略」を
続けられれば「御心配」も募るでしょう。


++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
の「症状・症候」は「臨床神経診断学」的に
無理がある。

お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

けれども
この「症状・症候」は
典型的な
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の「症状・症候」です。

1895年Rothにより「meralgia paraesthetica」
と命名され
Bernhardtにより「外側大腿皮神経パレステジア」
と記載されました。

「知覚異常性大腿神経神経痛」
或はmeralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ),
 Roth-Bernhartd症候群などと呼称されます。

「体温変化」はAδ(Aデルタ)線維という
感覚神経の細い線維で情報伝達されるのだけれども
このAδ(Aデルタ)が「頚部暖房・エアコン中など外部温度変化」により
「不調(よく漏電と説明)」をおこして発症する
ので「温度に関する「感覚障害・知覚障害」」の
「症状・症候」を伴うことがが特徴。


「頚椎症:cervical spondylosis」で「症状・症候」を
解釈するとならば
「脊髄自体を圧迫する「病態」:myelopathy」ですから
緊急にも頸髄減圧の施術が必要になる。

御相談者は一度
「頚椎症:cervical spondylosis」の「診断」を
忘れて頂く必要がある。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++++


#1
##1
「はじめまして。43歳男性です。

1年2ヶ月前より
左足先から左背中・腹部にかけて温感異常を感じるようになりました。

最初は足の裏が少ししびれているような感覚で始まり、
徐々に範囲が広がったと思います。

特に風呂に入ったときに右足と比べ温感が鈍く感じることと、
左半身に水滴や、冷たい物が
触れたときにピリッとした不快感を感じます。

左腕や肩より上は今のところ違和感はなく、
痺れはその時々で変化しますが
わずかな痺れを脚の甲やおしり、太ももの裏、すねなどに感じます。

病院にてMRIなどの検査を受け、頚椎症だと診断されました。

首の骨がつぶれて神経を圧迫しているとのことでした。
通常は腕に症状が出ることが多いとのことです。

その後、牽引や電気治療を受けましたが効果を感じず、
漢方薬、鍼、整体なども試しましたが、長続きせず、
効果を感じないまま、現在に至っています。

このまま症状が悪化するのではないかと不安に思います。
本当に頚椎症なのでしょうか?

漢方薬、鍼、整体の先生は首ではなく
腰に問題があるという風に言っていました。
そちらの医院での治療で治りますでしょうか?」
との事です。


#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載から
まず「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
は一度忘れて頂く必要が御座います。

##2
「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
は正診断であれば
###1
「神経根(末梢神経)を圧迫:radiculopathy:ラディクロパチー」
###2
「脊髄自体を圧迫する「病態」:myelopathy:ミエロパチー」
の「2つ」で「症状・症候」がでます。

##3
御相談者の御相談内容要旨御記載から
「1年2ヶ月前より
左足先から左背中・腹部にかけて温感異常を感じるようになりました。

最初は足の裏が少ししびれているような感覚で始まり、
徐々に範囲が広がったと思います。

特に風呂に入ったときに右足と比べ温感が鈍く感じることと、
左半身に水滴や、冷たい物が
触れたときにピリッとした不快感を感じます。」と
背部:下肢の足趾の「感覚障害・知覚障害」を
お持ちです。

##4
もしも「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
であれば
頚部より「下方」の「症状・症候」がでている
わけであるから
「脊髄自体を圧迫する「病態」:myelopathy」という
ことになり
これは「大変なこと」です。

##5
「首の骨がつぶれて神経を圧迫しているとのことでした。
通常は腕に症状が出ることが多いとのことです。」
=>
「画像診断」からすれば
「神経根(末梢神経)を圧迫:radiculopathy:ラディクロパチー」
で「くるはずである」と
「お受けもちの先生」は仰られています。


##6
##5でなければ
「頚椎症:cervical spondylosis」で「症状・症候」を
解釈するとならば
「脊髄自体を圧迫する「病態」:myelopathy」ですから
緊急にも頸髄減圧の施術が必要になる。

##7
この「症状・症候」は
「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
ではありません。


#3
##1
この「症状・症候」は
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
と考えます。

##3
1895年Rothにより「meralgia paraesthetica」
と命名され
Bernhardtにより「外側大腿皮神経パレステジア」
と記載されました。

##4
「知覚異常性大腿神経神経痛」
或はmeralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ),
 Roth-Bernhartd症候群などと呼称されますが。

##5
本邦ではまず通じません。

##6
「知覚異常性大腿神経神経痛」
(本当は神経痛ではないのですが)
の特徴を#4に記載いたします。


#4
この「腰痛・下肢痛」或は「しびれ感」には特徴が御座います。

##1
「腰痛」を伴い疼痛或は「しびれ感」は
まずは
「大腿外側」から発症するものです。
##2
「膝関節痛」或いは
「更には下肢外側痛或は脹脛痛」として広がります。

##3
この「しびれ感」は「ある朝」或は「就眠時」「就眠中」に
突如として出現することが多いものです。

##4
けれども「運動神経麻痺」は全く伴いません。

##5
「しびれ感」の特徴は
「弱い電気を感じられているビリビリする様な御自覚症状」
と考えます。

##6
「下肢足」の「親指付け根」・「薬指の付け根」・
「踝の上」・「大腿」外側に「しびれ感」「症状・症候」が
あることが多いものです。

##7
下肢「しびれ感」の場合「体重」をかけていると
消失或は著明に軽減致します。

##8
「入浴にて浮力で体重負荷が無く」なると
「症状・症候」は軽減致します。

##9
けれども「症状・症候」の強い方や
御高齢の方は「浴槽」からでた後に」急激に
「症状・症候」が増悪することが多いものです。

##10
「いすに座ったり」して「体重負荷」が減じると「症状・症候」
は増悪して「足指先端」の「冷痛感」で「激痛」にばけることも
御座います。

##11
「体温変化」はAδ(Aデルタ)線維という
感覚神経の細い線維で情報伝達されるのだけれども
このAδ(Aデルタ)が「頚部暖房・エアコン中など外部温度変化」により
「不調(よく漏電と説明)」をおこして発症する
ので「温度に関する「感覚障害・知覚障害」」の
成分が特徴です。


#5
##1
下肢のみでなく上枝にもしびれのあることが多いものです。
如何でしょうか。

##2
上枝の「しびれ感」の場合
「手指の親指・人指指(第1・第2指)か
小指・薬指(第4・第5指)」に
絵に書いたような「しびれ」が御座います。

##3
更に上肢の場合
男性が腕時計を眺める上肢の部位にしびれ感があるのが
特徴で御座います

##4
「下肢痛」で「御診断」が付かず苦労される患者さん
が「知覚異常性大腿神経神経痛」では後をたちません。

##5
時として「疼痛性歩行障害」にすら至ります。

##6
「機能性末梢神経障害」であり画像診断には「異常所見」
が得られないため正診断率の大変低い
「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##7
「神経ブロック」或は「神経根ブロック」
或は「硬膜外ブロック」が著効致します。

##8
「症状・症候」のレベルを間違えられて
「おしり=臀部直上」の「ブロック」を施行されることが
稀ならず御座います。

##9
これらの
「経仙骨孔ブロック」或は
「硬膜外ブロック」の「仙骨ブロック」を施行されても
一向に良くなりません。


#6
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「延長線上あるいは同一線上にある病態」に
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
という「病態概念」が御座います。

##2
「知覚異常性大腿神経神経痛」
(本当は神経痛ではないのですが)
の「症状・症候」は正診断率の大変低い
「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##3
主役は外側大腿皮神経という有名神経であり
「第2,3腰神経前枝の後部」から発生する
「有名な神経」で御座います。

##4
「末梢神経名称」でいけば
「外側大腿皮神経」が病態の主役であることが多いものです。

##5
L2神経根といえば
###1
陰部大腿神経
###2
外側大腿皮神経
###3
大腿神経
###4
閉鎖神経の源流です。

##6
「神経ブロック」では
「外側大腿皮神経ブロック」

##7
或は
「神経根ブロック」では
「L2神経根神経根ブロック」が著効致します。

##8
上記の「神経ブロック」或は「神経根ブロック」による
治療は
しっかり治されるためには「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」
が施術可能です。


#7
##1
「左腕や肩より上は今のところ違和感はなく、
痺れはその時々で変化しますが
わずかな痺れを脚の甲やおしり、太ももの裏、すねなどに感じます。」
との事です。

##2
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の合併した「病態」です。

##3
一番困るのは「頚椎の疾患」と間違われることです。

##4
「絵に書いた餅のようにまたは何かの一つ覚えのように
第5第6頚椎椎間板がすりへっていて
「頚椎の弯曲」がおかしい或は或はまっすぐだと言われます

##5
「臨床神経学的」にMRIで或いは頚椎X線撮影の
画像診断の「症状・症候」が「臨床症候」と合致すれば何も問題もないのですが。

##6
御相談者の御相談内容要旨御記載のように
99%ほぼ100%の患者さんで「頚椎X線撮影所見」或い
「はCT・MRI」は「臨床神経診断学」と合致致しません。

##7
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/fall crisis)することが多いです。

##8
(月)(木)に症候悪化がくることが多いものです。
「月木おち」(saturday-sunday-monday fall)]

##9
早朝に「症状・症候」が強い患者さんが多いです。


##10
正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。


#8
##1
「首の骨がつぶれて神経を圧迫しているとのことでした。
通常は腕に症状が出ることが多いとのことです。

その後、牽引や電気治療を受けましたが効果を感じず、
漢方薬、鍼、整体なども試しましたが、長続きせず、
効果を感じないまま、現在に至っています。」
との事です。

##2
御相談者の場合
「牽引」は「逆療法」になります。

##3
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロック・「神経根ブロック」
を施行いたします。
(「神経ブロック」といっても「星状神経節ブロック
(SGB)」は全く「効果」がありません)

##4
なお
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)

「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
と「延長線上あるいは同一線上にある病態」
です。

##5
そして「肩こり・頸こり・背中こり」」が
御強いようであるならば。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
が御相談者の「病態」です。

##6
しっかり治されるためには「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」を
御受診されるのが宜しいと考えます。


#9
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
に関しましては。

##2
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」特集3
[2] [2007年 6月27日 19時33分37秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/181381805175082.html
を是非とも御参照頂けますか。


#10結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
或は
1895年Rothにより「meralgia paraesthetica」と命名されて
Bernhardtにより「外側大腿皮神経パレステジア」と記載された
病態なので御座います。

##3
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
と「延長線上あるいは同一線上にある病態」
です。

##4
「CT・MRIやX線撮影などの画像診断」では「異常所見」
が得られないために「機能性末梢神経障害」による
「症状・症候」と呼称されます。

##5
御相談者の「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
は「20歳をすぎればどなたにもある「画像診断」所見」
です
(「「加齢(aging)」ではありません)

##6
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##7
けれども
「機能性疾患」即ち「画像診断」或いは「眼で見えぬもの」の
「処遇」「治療戦略」に「失念」するという「臨床診断学」
の苦手な「中枢神経系専門医先生」の場合
CT・MRIで「異常なし」でこれより先に「診断戦略」
が発展致しません。
だから
適切な表現が思い浮かばないのですが
「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
に「化けます」。

##8
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)=
「Roth-Bernhartd症候群:ロス・ベルンハルト症候群」=
「meralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ)」
の「病態概念」は俄かには
本邦ではまず通用しません。

##9
「腰痛・下肢痛・感覚障害・知覚障害」をしっかり治されるためには
「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い「脳神経外科専門医先生」
「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが宜しいと考えます。

##10
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
全く「病態名称」すらちんぷんかんぷんなこともあります。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。

##11
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

-------------------------------
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
に関しましては。

##2
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」特集3
[2] [2007年 6月27日 19時33分37秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/181381805175082.html
を是非とも御参照頂けますか。
-------------------------------

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2007年7月15日 16時20分26秒]
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by mmdmsci | 2007-07-21 14:52

山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 339



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339記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題339

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脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

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●御相談タイトル:【 右側頭葉の皮質下出血  】

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回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)



これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御気持ちは大変よく判ります。


御相談者の御相談内容要旨御記載からは
止むを得ずも
1・
「御父様」の脳CTの
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の「大きさ」
の御記載がありません。
2・
また
「出血源」の確認を必要とする
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の「病態」に
「本物の脳血管撮影」が行われたか否かの御記載がありません。
3・
また
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の場合は
「症候性痙攣発作」を惹起しやすいため・或は
「本物の脳血管撮影」でも描出しえなかった
「「病態」=「血管腫」であることが多い」除去のために
通常行われるはずの
「開頭手術」が行われたか否かの御記載がありません。

御回答限界でもあるのですが
けれども「可能な範囲内で」御回答を試みます。



++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

脳血管障害の「出血性脳血管障害」である
「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」
のなかでも
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」は
「血管腫」という「出血源」をもつ
「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」です。
また
「症候性痙攣発作」を起しやすいことでも
有名な「病態」。

「中枢神経系」の「病態」で
「グリセオール:gliceol」静脈投与が行われる

「脳浮腫:brain edema:のうふしゅ」があり
「頭蓋内圧亢進」があるということです。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
何かとても不思議な感触を否めません。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++++

#1
##1

はじめまして。
66歳の父の事で相談します。

5月末に右側頭葉皮質下出血で入院しました。
麻痺はひどくなく半盲が残るくらいといわれました。

が1ヶ月たっても点滴で、
その後転院先を探し転院してからは離乳食になりました。

転院数日前の夜てんかんを起こしたと言われ
アルビチアンを投与されました。

しかし、てんかんの症状もみられず
転院先の脳波でもてんかんかは微妙だと
言われました。
抗てんかん剤をやめるわけにはいかないのでしょうか。

てんかんでないのに打ってるとと考えると不安です。
 いまだに目をよく閉じ、ぼーっとしてる事のほうが多く、
この点も不安です。

時間が解決するのでしょうか。
なにか改善策はないのでしょうか。

薬はグリセレブから
転院後はグリセノールに変わりました。

お忙しいとは思いますが、アドバイスをお願いします。」
との事です。



#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「中枢神経系専門医」が考えて
不思議な点が大変に多いように思えます。

##2
「66歳の父の事で相談します。

5月末に右側頭葉皮質下出血で入院しました。
麻痺はひどくなく半盲が残るくらいといわれました。」
との事です。

##3
「右側頭葉皮質下出血」の「皮質下出血:sub-cortical hematoma」
は「特発性脳内出血」とも呼称致します。

##4
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」
というタイプの「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」
は出血に「原因」があります。
「脳内血管腫」或は「アミロイドアンギオパチー」等の
「出血」の原因があります。



#3
##1
だから脳血管障害の患者さんで
脳CTから
「出血性脳血管障害」であり
「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」であり
さらに「皮質下出血:sub-cortical hematoma」であった場合
には
必ずや
「本物の脳血管撮影」による「出血源」の確認
が必要になります。

##2
脳血管障害で「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」
が脳CTで明らかになった場合は
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の場合
「脳神経外科専門医先生」の受け持ちに転じ
「本物の脳血管撮影」は必ずや実施されます。

##3
##2の「結果」「本物の脳血管撮影」にて
「血管腫」が「破壊出血」により造影されない
場合もままあります。

##4
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御父様」がおこされた
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の
「本物の脳血管撮影」の所見=>
「血管腫」があったのか否か・などの
御記載が見当たりません。

##5
不思議です。



#4
##1
「出血性脳血管障害」の「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」
の一種である「皮質下出血:sub-cortical hematoma」
は「「皮質=灰白質」=「神経細胞」に障害
を与えやすいために「症候性痙攣発作」を
起しやすいのです。

##2
「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」でも
一般論では直径3cmくらいのものは
「脳神経外科専門医」による血腫摘出にいたらず
「開頭手術」がおこなわれないことがあります。

##3
この場合
「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」の
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」以外の
「被殻出血:putaminal hemorrhage」
或は「「視床出血:thaklamic hemorrhage」
の場合は「脳深部」=「「脳内皮質(白質=神経線維)」
の損傷ですから
「皮質=灰白質」=「神経細胞」とは離れており
「症候性痙攣発作」はおこすことは稀です。

##4
「被殻出血:putaminal hemorrhage」や
「視床出血:thaklamic hemorrhage」でも血腫が大きく
「脳神経外科専門医」による「開頭手術」が行われた場合は
「脳表:のうひょう」の「皮質=灰白質」=「神経細胞」に
「手術」による損傷が発生しますから
術後「抗痙攣薬:anti-convulsant」の投与が術後「2年間」
は必要です。



#5
##
「御父様」の場合「開頭手術」が行われたのか否かの
御記載がありません。

##2
##1に関しては
「開頭手術」は行われなかったと仮定して
「御父様」の血腫の「大きさ」が小さくて直径3cm位下であった
と仮定致します。

##3
「5月末に右側頭葉皮質下出血で入院しました。
麻痺はひどくなく半盲が残るくらいといわれました。」
=>

からは
側頭葉の「マイヤーズ・ループ」の障害から
「上四分の1半盲」のことを意味されていると考えます。
また
側頭葉の「皮質下出血:sub-cortical hematoma」
で小さいものであれば「運動麻痺」には到りません。

##4
けれども
「が1ヶ月たっても点滴で、
その後転院先を探し転院してからは離乳食になりました。」
という
「症状・症候」は
「御父様」が小さな側頭葉の
「出血性脳血管障害」で
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」であった場合には
通常は起こりえません。



#6
##1
「転院数日前の夜てんかんを起こしたと言われ
アルビチアンを投与されました。

しかし、てんかんの症状もみられず
転院先の脳波でもてんかんかは微妙だと
言われました。
抗てんかん剤をやめるわけにはいかないのでしょうか。」
との事です。

##2
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」で
「症候性痙攣発作」を起すことは稀ならず御座います。

##3
また
「転院先の脳波でもてんかんかは微妙だと
言われました。」との事です。
=>
この状況がさまざまに考えても理解が困難です。

##4
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」であり
「症候性痙攣発作」の「エピソード」があれば
「脳波検査所見」で「「異常所見」無し」とはでない
と考えます。



#7
##1
「てんかんでないのに打ってるとと考えると不安です。
 いまだに目をよく閉じ、ぼーっとしてる事のほうが多く、
この点も不安です。

時間が解決するのでしょうか。
なにか改善策はないのでしょうか。

薬はグリセレブから
転院後はグリセノールに変わりました。」
との事です。

##2
「グリセオール:gliceol」静脈投与が
一番理解が困難です。

##3
「リセレブから
転院後はグリセノールに変わりました。」は
「製薬会社」がことなるだけで
同じ薬剤です
「グリセノール」という薬剤はありませんから
「グリセオール:gliceol」のことをいわれている
と解釈致します。

##4
「グリセオール:gliceol」静脈投与は
「脳浮腫:brain edema:のうふしゅ」或は
「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」にて
脳圧亢進の場合に用いられる
「高浸透圧利尿剤:こうしんとうあつりにょうざい」です。

##5
「グリセオール:gliceol」静脈投与が行われている
ということは「御父様」に
「脳浮腫:brain edema:のうふしゅ」があり
「頭蓋内圧亢進」があるということです。

##6
「5月末に右側頭葉皮質下出血で入院しました。
麻痺はひどくなく半盲が残るくらいといわれました。」
から
「2ヶ月弱」「御父様」が
「グリセオール:gliceol」静脈投与を継続
されるということは
「ずっと「脳浮腫:brain edema:のうふしゅ」或は
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の血腫量
が多く
「頭蓋内圧亢進」が「ある」と「診断」されている
ということです。

##5
「グリセオール:gliceol」静脈投与という
のは「ある意味では脳血管障害の場合急性期と同じ
状態」が続いているという意味です。

##6
=>#8



#8
##1
「脳浮腫:brain edema:のうふしゅ」があり
「頭蓋内圧亢進」が存続すれば。
=>##2

##2
当然
「が1ヶ月たっても点滴で、
その後転院先を探し転院してからは離乳食になりました。」+
「いまだに目をよく閉じ、ぼーっとしてる事のほうが多く、
この点も不安です。」
という「症状・症候」になります。

##3
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##4
けれども
「御父様」は
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」だから
「出血源」の探索のために
元来「脳神経外科専門医」による「本物の脳血管撮影」が
必要であった状態ではなかったのか。
「結果論」「手術」が必要であった状態ではなかったのか・
が心配です。



#9結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」は
他の「脳内出血 :intracerebural hematoma:ICH」
とは異なり「出血源」となる「血管腫」が
ある。
(一昔前はアミロイドアンギオパチーが原因などと
教科書にはよく書かれていました)

##3
##2のためにまた
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」は
文字通り「脳表:のうひょう」である「皮質=灰白質」=「神経細胞」
に近く
「皮質=灰白質」=「神経細胞」に障害から
「症候性痙攣発作」を起しやすい。
通常は
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」
直後から「抗痙攣薬:anti-convulsant」は投与されます。

##4
入院してから
2ヶ月弱も
「グリセオール:gliceol」静脈投与=
「脳浮腫:brain edema:のうふしゅ」による
「頭蓋内圧亢進」がある・
が必要ならば
「脳神経外科専門医」による「外科的アプローチ」
が必要なのではないでしょうか。

##5
当初より
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##6
なにか一連の「診断戦略」及び「治療戦略」に関して
「皮質下出血:sub-cortical hematoma」の患者さん
に対するものとは思えないものを感じます。

##7
このような御回答しか出来ません。申し訳ございません。
この御回答が何がしかのお役に立てば何よりで御座います。



上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2007年7月12日 17時42分14秒]
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脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
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京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
1-2階が病院です。病院前に専用駐車場8台分あり

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by mmdmsci | 2007-07-16 11:49

山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 338


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338記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題338

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●御相談タイトル:【 ご相談です。(片顔面痛、腫れ、歪み、違和感について) 】

--------------------------------------------------------------------------
回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)

御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

御相談者の「症状・症候」は典型的な
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」という
「病態」+

「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」+
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
で御座います。
*1
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」ですが。
耳と「ユースタキイ管」に限局した神経痛で御座います。

「ヤコブソン神経(Jacobson’s neve)」=
「tympanic nerve:鼓室神経」とと呼称する「舌咽神経の末梢神経1分枝」
であり「鼓室」=「中耳のこと」と「外耳道」の感覚を司るのですが。

この「ヤコブソン神経(Jacobson’s neve)」=
「tympanic nerve:鼓室神経」が
分布する領域の。
「外受容器性疼痛」が
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」です。

*2
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」ですが。
「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」
であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。

「発生部位」は
「口腔内」「鼻腔(びくう)」「眼窩」「後方乳様突起」などの
いわゆる「歯科口腔外科専門医先生」或いは「耳鼻科専門医先生」
の「領域」です。

「圧迫感」或いは「疼痛」として発生するこの「病態」は
「「翼口蓋神経節:よくこうがい神経節:spheno-palatine ganglion」
の「刺激」によると考えられています。
そして
刺激の原因としては
「蝶形骨:ちょうけいこつ」或いは「後篩骨洞:こうしこつどう」の
「2次感染」或いは「「鼻腔(びくう)」内変形」が原因とされています。

因みに御相談者のような「症状・症候」がおありの場合には
「歯科口腔外科専門医先生」にてたまさか
「抜歯等」を機会に「症状・症候」が極めて「劇症化」
することもある。
「不用意」な「抜歯」は御相談者の事例のような場合は絶対に
避けねばなりません。御注意下さい。

御婦人に多く「右側」にも「左側」にも起こりますが
「右側」が「左」の「3倍」
御婦人は殿方の10倍の頻度で発生致します。


「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」も
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」も。
正診断率の大変低い「機能性疼痛の「「病態」」」で御座います。

幼小児期に「副鼻腔炎」を反復されていたり「反復性上気道感染」
の「御既往」のあるかたに
出現することが多いものです。

下記順を追って御回答致します。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

#1
##1
「すみません。ご相談させてください。

36歳  女    
二年半程前に顔面外傷(左目上)強く打撲。
その後、二週間程で、左耳激痛、左鼻横副鼻腔のジリジリとした炎症感。

外耳炎と間違われ、5日間抗生剤服用。 
その後も、左鼻違和感、耳のじわじわ感、閉塞感、痛みが続き、
左鼻鼻炎、左鼻腫れ、長期副鼻腔炎などの症状が続き、
左鼻硬直、左顔面圧痛、左頭痛、酷い頭痛、左頬の下がり、
左手の脱力、左肩胛骨辺りのズッシリとした重み、
左首痛、顔、首リンパの腫れなど。

始めは左外傷性三叉神経痛?
と診断を受け神経痛の治療(ブロック注射)などの治療をしましたが、
一向によくならず。
その他の診断は、副鼻腔炎?、鞭打ちなどでした。

一年半後に脳脊髄液減少症も分かり、
ブラットパッチ治療を二度しました。

が、顔面の症状(炎症感、熱感、腫れ)は治まらず、
4ヶ月程前から、耳鼻科で抗生剤を処方してもらい、
服用しています。  

そのおかげで、長期間苦しんだ、熱感、腫れ感は随分軽減しました。
今まで自分の感覚としては、左鼻の奥のほうに患部があって、
左耳、左顔面、頭部に炎症感を感じていました。
左鼻粘膜も腫れてきます。  

腫れなど、顔面の症状は脳脊髄液減少症とは別の疾患のようです。

現在も残っている症状は、左鼻付け根横の違和感、、
左顔面頬の下がり、
圧痛、疼痛、腫れ、歪み、顎のずれ感、左耳、左顔違和感、
左首、肩痛などです。 

すべて左です。  
手、足も左が重い感じです。

中でも一番の苦痛は、やはり顔面の症状です。
受傷後から徐々に症状は悪化し、
最近は抗生剤のおかげで多少は軽減しましたが、
現在も治っていません。

日常生活に支障があり、
毎日、顔面の症状を我慢してなんとか過ごしています。

耳鼻科では、特別な検査なしで
やっと抗生剤を処方してもらえたので、
原因がわかるよう、検査、治療できる病院の紹介を
4ヶ月ほど待っていますが、難しいと判断されてしまうようで、
受け入れ病院が見つからない状態です。

最近は炎症感も減り、薬の副作用もあるので、
抗生剤の服用は休んでいます。
顔の下がり、筋肉の違和感、痛みについては、
最近、三叉神経痛の薬?(カルバマゼピン)
を試してみようと思っています。
 
普通の画像診断や血液検査では原因が分からないようです。

現在の顔面の症状
(左顔面の下がり、腫れ、歪み、違和感、左頬筋肉脱力、
左頬顔面痛、左こめかみ痛、耳下リンパの腫れ、顎のズレ感、
左後頭部、左首痛は(神経内科?口腔外科?)
何かを受診したらよいでしょうか。?  
顔面に歪み感、おもり感、筋肉のこわばり、痛みがあり、毎日が苦痛です。

掲示板でスルーダー神経痛、翼口蓋神経痛の回答を拝見しましたが、
経過から私もその疑いはあるでしょうか。?

今までの経験では、
病院では画像に移らないと症状を軽視され放置されます。


お忙しい中、勝手なご相談で大変申し訳ありません。  
よろしくお願いします。」
との事です。


#2
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

##2
御相談者の御相談の御記載内容からは
あまり聞きなれないかもしれませんが
御相談者は
1・
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」という「病態」

2・
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」という「病態」

3・
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「3つ」を御持ちであると考えます。


まず
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」について
#3#4に簡単にご説明致します。

##4
そして
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」について
#5に簡単に御説明致します。


#3
##1
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」は
仰々しい病名にもかかわらず御相談者の御記載通り
「二年半程前に顔面外傷(左目上)強く打撲。
その後、二週間程で、左耳激痛、」
のような「劇症型」と

「左耳だけでヘッドフォンで聴いていたところ突然耳の穴の周りに
ビッという電気がはしったような鋭い痛みがきて
耳が熱ぽくほてりがでたので」

というような「軽度」の「症状・症候」まで
さまざまな重症度の「病態」の患者さんがいらっしゃいます。

##2
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」は
「脳神経外科専門医」の「範疇:はんちゅう」の
「病態」で御座います。

##3
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
と「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」は同時に
併発することが稀ならず御座います。

##4
そして「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」
の「病態」から。

##5
「現在も残っている症状は、左鼻付け根横の違和感、、
左顔面頬の下がり、
圧痛、疼痛、腫れ、歪み、顎のずれ感、左耳、左顔違和感、
左首、肩痛などです。 

すべて左です。  
手、足も左が重い感じです。

中でも一番の苦痛は、やはり顔面の症状です。
受傷後から徐々に症状は悪化し、
最近は抗生剤のおかげで多少は軽減しましたが、
現在も治っていません。」
というように。

##5
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「病態」=
「眉間の痛みと息苦しさ」或いは
「鼻の閉塞感」「両耳の閉塞感」など閉塞感を主とした
「顔面中心症候群」(あだ名です)の「症状・症候」へと
移行していくことが多いものです。

##6
さらに
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」について#4
に御説明を続けます。


#4
##1
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」
とは
「ヤコブソン神経(Jacobson’s neve)」=「tympanic nerve:鼓室神経」
という「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」の「末梢」の「1枝」
の「痛み」なのです。

##2
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」は
「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」と間違われるから
念のため御留意下さい。

##3
「ユウースタキー管」から
外耳に「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」
の「症状・症候」は波及いたします。

##4
多くは「耳の穴をおおう・動作」+「外耳道を圧迫する状態」にて
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」は誘発されます。

##5
因みに
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」と
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
を併せ持つ患者さんは多いものです。


#5
##1
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」について
ですが。

多くの場合「別の「歯科口腔外科専門医先生」」「耳鼻科専門医先生」
「神経内科専門医先生」「脳神経外科専門医先生」と
変遷されることが多くの場合発生するけれども
不思議なことに「病態把握」が「不能」とされてしまうことが
多いものです。

##2
御相談者のこの「病態」は
後記御説明致します
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」
に加えて
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)
或いは「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」
或いは
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
と呼称される「病態」で御座います。

##3
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」ですが
「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」
であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。

##4
「発生部位」は
「口腔内」「鼻腔(びくう)」「眼窩」「後方乳様突起」などの
いわゆる「歯科口腔外科専門医先生」或いは「耳鼻科専門医先生」
の「領域」です。

##5
「圧迫感」或いは「疼痛」として発生するこの「病態」は
「「翼口蓋神経節:よくこうがい神経節:spheno-palatine ganglion」
の「刺激」によると考えられています。

##6
刺激の原因としては
「蝶形骨:ちょうけいこつ」或いは「後篩骨洞:こうしこつどう」の
「2次感染」或いは「「鼻腔(びくう)」内変形」が原因とされています。

##7
「歯科口腔外科専門医先生」にて
「抜歯」後を機会に「劇症化」することもあるため
「不用意」な「抜歯」は御相談者のような場合は絶対に
避けねばなりません。

##8
御婦人に多く「右側」にも「左側」にも起こりますが
「右側」が「左」の「3倍」
御婦人は殿方の10倍の頻度で発生致します。

##9
正診断率の大変低い「機能性疼痛の「「病態」」」で御座います。

##10
幼小児期に「副鼻腔炎」を反復されていたり「反復性上気道感染」
の「御既往」のあるかたに
出現することが多いものです。


#6
##1
御相談者
の「症状・症候」は典型的な
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」+
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」+
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
と今の私は考えます。

##2
「治療戦略」ですが
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。

##3
ただし「星状神経ブロック(SGB)」は「効果」が全くありません。

##4
場合により
適切な「抗生物質」の内服およびこれに併用して「経静脈投与」も
致します。

##5
「機能性疼痛の「「病態」」」に御強い
「脳神経外科専門医先生」或いは
「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが
宜しかろうと今の私は考えます。

##6
けれども「ペインクリニック専門医先生」でも
「脳神経外科専門医先生」でも
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」

「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」

「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
が苦手な先生がいらっしゃいます。

##7
とんでもない時話ですが
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」
「更年期障害」「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
等ととよく間違えられますからご注意下さい。



#7
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
に関してですが。
=>##2

##2
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」特集3
[2] [2007年 6月27日 19時33分37秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/181381805175082.html
を御参照頂けますか。


#8結論:
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。
上記御回答致しました。
これは私の考えです。だから間違っているかもしれません。

##2
御相談者の「症状・症候」は典型的な
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」+
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」+
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
で御座います。

##3
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」や
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」ともに
共通点があり
「圧迫感」+「不眠」の後に「疼痛期」がくることが
何卒に「ご注意」下さい。

##4
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」+
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」+
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」

「治療戦略」ですが
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。

##5
ただし「星状神経ブロック(SGB)」は「効果」が全くありません。

##6
場合により
適切な「抗生物質」の内服およびこれに併用して「経静脈投与」も
致します。


##7
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」
にお強い「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を「御受診」されるのが宜しいと今の私は考えます。

##8
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
全く「病態名称」すらちんぷんかんぷんなこともあります。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。


##9
一刻も早い御相談者の「症状・症候」の寛解の得られること・
一刻も早い「症状・症候」のご回復を心より御祈り申し上げます。


##10
###1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。

「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」の「季節・時間依存性」につき「補足2」に。

###2
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」につき
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
での過去の
「御相談と御回答」の耳の痛み [2] [2004年11月11日 15時47分54秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/177979460059763.html
コピー致します=>「補足3」

###3
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」につき
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
での過去の
「御相談と御回答」
ここ2ヶ月鼻と鼻の間の左側を触ると嫌な痛みがあります。
[2] [2007年 1月25日 18時17分33秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/157293660639883.html
コピー致します=>「補足4」

###4
「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」と
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」の合併
の「過去の御相談と御回答」に関しては。
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から


左耳下、顎の付け根辺りが最近毎日痛みます。
[2] [2006年 5月11日 12時11分43秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/301412435322167.html
コピー致します=>「補足5」


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。

(補足掲載省略)

[2007年7月5日 17時33分32秒]
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by mmdmsci | 2007-07-06 11:10

山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 337


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337記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題337

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

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●御相談タイトル:【 2年前に脊髄動静脈奇形の診断。今現在歩行・排泄が困難。何をするのがベスト? 】 

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回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)


これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。


++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「現時点で臨床症状から脊髄動静脈奇形が疑われる患者さん」
の場合は。

MRIで血管病変が描出されない場合では
「カテーテルによる脊髄血管撮影」が必用であり適応になります。
けれども
また,「脊髄動静脈奇形」は「造影する血管の数がとても多い」という
特徴=難点があります。

だから
検査が長時間になり不十分な血管造影で終わることもあります。

よって
「カテーテルによる脊髄血管撮影」を「2回にわける」
「「セカンドルック検査」:second-look examination」
によるカテーテルによる脊髄血管撮影」も行われます。

繰り返し超選択的造影を行う方が
解剖学的な理解がしやすい場合もあります。
これは「カテーテルによる脊髄血管撮影」の
失敗ではないのです。

「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の治療において外科的治療とならび
「血管内治療」が重要な治療法でもあります。


「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の「診断戦略」の観点からも「治療戦略」の観点からも
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の検査法で
「カテーテルによる脊髄血管撮影」はgold standardと
今の私は考えます。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御主人様」は
「カテーテルによる脊髄血管撮影」をいまだ
施行されてはいないのではないでしょうか。

もしもCT・MRIで
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の診断がつき。
そして
今現在
「カテーテルによる脊髄血管撮影」がおこなわれていないのであれば
「手術」による「治療戦略」も。
「血管内手術」による「治療戦略」も
全く方法論的に「不可能」です。


「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
を構成する
「止めるべき動脈」=「栄養血管:feeder:feeding artery」
「とめるべき静脈」=「流出静脈:drainer:draining vein」
「摘出すべき本体」=「巣:nidus:ナイダス:ニーダス」

「血管情報」がないからです。

お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

「カテーテルによる脊髄血管撮影」を
行われるご相談をされて積極的な「治療戦略」に
進まれる「判断時期」と今の私は考えます。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++++



#1
##1
「○○県在住の○○と申します。
突然で失礼かと存じますが、
ご相談させていただけないでしょうか。

夫(31歳)が「脊髄動静脈奇形」という病名で、
先天性のものであることは2年ほど前に診断を受け、
知りました。

髄内に、複雑に絡まった塊状の血管があり、
神経を圧迫して下肢が不自由な状態です。

私の記憶では3年ほど前までは、寝ているときに
痙攣を起こすのが気になるものの
生活にはそんなに支障なく、走ることもできていました。

今はだいぶ、歩行・排泄が困難になっています。
手術はリスクを伴う上、万全の対策はないとのことで、
現在経過を見るだけにとどまっています。

こういった症例で
手術が成功した例はあるのでしょうか?

また、手術ができないとしても、
有効なリハビリ方法はあるのでしょうか?

お忙しいことと思いますが、
先生のご意見お待ちしています。」
との事です。



#2
##1
まずは「脊髄動静脈奇形」という「病態」について
簡単に御説明致します。

##2
「脊髄動静脈奇形」は病態の解明が1990年ころから
著明に球速に進歩致しました。

##3
それまで不明だった
「脊髄動静脈奇形」の治療なし経過観察の場合
どのような経過で「症状・症候」が変遷するか。
=>
「脊髄動静脈奇形」の
「natural hitory:ナチュラルヒストリー」=
「自然歴:しぜんれき」(といいます)。

##4
「脊髄動静脈奇形」は
病態名称としては
「脊髄動静脈奇形」よりも「脊髄動静脈短絡」が
病態としては正しいと考えられるようにも
なっています。

##5
けれどもやはり
「脊髄動静脈奇形」=
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
のほうが通りは
宜しいので。「
脊髄動静脈短絡:spinal arterio-venous shunt:sAVS」
という病名用語は強いて用いられません。

##6
このように「脊髄動静脈奇形」の「病態概念」は
「ずいぶんと解明されたけれども」。

##7
「脊髄動静脈奇形」が
今も昔も「大変困難な病気」であることは
何ら変わりが御座いません。

##8
「脊髄動静脈短絡:spinal arterio-venous shunt:sAVS」
には有名な



#3
##1
Di Chiroという「脳神経外科専門医」の
「脊髄動静脈奇形」分類は
古典的にも今も「有名」で御座います。
##2
###1
juvenile type
###2
glomus type
###3
single-coiled type
##3
「脊髄動静脈奇形」をDi Chiro(デイ・キロ)
という「脳神経外科教授」は
上記「3型」に分類致しました。
##4
現在のCT・MRIとりわけ「脊髄MRIによる分類」
でもDi Chiro分類は「重要であり」「大活躍」しています。



#4
##1
今現在の「脊髄動静脈短絡:spinal arterio-venous shunt:sAVS」
の分類法としては。
###1
1. 脊髄硬膜動静瘻,spinal dural arteriovenous fistula, Type I-AVM
(#3参照)

###2
2. 髄内動静脈奇形,
spinal intramedullary arteriovenous malformation, Type II, III-AVM
(#3参照)

過去には,Type II はglomus type,
Type IIIはjuvenile typeのAVMと言われました。

Type IIは,single feeder, single drainerのことが多く頚髄に好発し,
多くは脊髄実質内の腹側にある小さなAVMであることが多い。

###3
3. 硬膜内傍脊髄動静脈瘻,
spinal perimedullary arteriovenous fistula, Type IV-AVM

Type IV-AVMとして報告されたextramedullary AVFです。
脊髄の表面でシャントをつくり,
稀にクモ膜下出血を起こすが,
多くはvenous hypertensionによって進行性の脊髄症状を呈します。
また動脈瘤の合併や拡張した静脈が静脈瘤を形成し
脊髄を圧迫して症状を出す場合もあります。
性差はなく20-30歳台に好発する.
外傷が原因と考えられる症例のあるが詳細は不明です。

###4
4. 傍脊柱動静脈瘻・動静脈奇形,
paraspinal arteriovenous fistula/malformation

脊柱管外の筋肉,神経孔,傍脊椎部,硬膜外腔などに
存在する動静脈瘻,動静脈奇形です。
シャントした血流により静脈が拡張し
これにより様々な症状を呈します。


##2のように
「4分類」がなされます。



#5
##1
「私の記憶では3年ほど前までは、寝ているときに
痙攣を起こすのが気になるものの
生活にはそんなに支障なく、走ることもできていました。

今はだいぶ、歩行・排泄が困難になっています。
手術はリスクを伴う上、万全の対策はないとのことで、
現在経過を見るだけにとどまっています。

こういった症例で
手術が成功した例はあるのでしょうか?

また、手術ができないとしても、
有効なリハビリ方法はあるのでしょうか?

お忙しいことと思いますが、
先生のご意見お待ちしています。」
との事です。

##2
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
を「治そうとすれば」
「本物の血管撮影」が必要不可欠です。

##3
病変の存在診断のみであればMRIは有用です。
けれども,
「実際の治療」をするに当たり
「カテーテル血管撮影」なしで
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の分類と「栄養血管や導出静脈の
同定を行うこと」は全く不可能です。

##4
すなわち
「脊髄動静脈奇形」の「存在」による
脊髄実質の変化の描出はMRIでないと不可能である。
そして
一方では
「小さな動静脈シャント」はCT・MRIには全く映らず
「カテーテルによる脊髄血管撮影」でないと描出できません。

##5
この意味でMRIと「カテーテルによる脊髄血管撮影」
は「2大柱」な役割があります。



#6
##1
「現時点では,臨床症状から脊髄動静脈奇形が疑われる患者さん」
の場合は
MRIで血管病変が描出されない場合では
「カテーテルによる脊髄血管撮影」が必用であり適応になります。

##2
また,「脊髄動静脈奇形」は「造影する血管の数がとても多い」という
特徴があります。

##3
検査が長時間になり不十分な血管造影で終わることもあります。
だから「カテーテルによる脊髄血管撮影」を「2回にわける」
「「セカンドルック検査」:second-look examination」
によるカテーテルによる脊髄血管撮影」も行われます。

##4
繰り返し超選択的造影を行う方が
解剖学的な理解がしやすい場合もあります。

##5
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の治療において外科的治療とならび
「血管内治療」は重要な治療法でもあります。

##6
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の「診断戦略」の観点からも「治療戦略」の観点からも
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の検査法で
「カテーテルによる脊髄血管撮影」はgold standardと
今の私は考えます。



#7
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御主人様」は
「カテーテルによる脊髄血管撮影」をいまだ
施行されてはいないのではないでしょうか。

##2
もしもCT・MRIで
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の診断がつき。

##3
そして
今現在
「カテーテルによる脊髄血管撮影」がおこなわれていbないのであれば
「手術」による「治療戦略」も。
「血管内手術」による「治療戦略」も
全く方法論的に「不可能」です。

##4
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
を構成する
「止めるべき動脈」=「栄養血管:feeder:feeding artery」
「とめるべき静脈」=「流出静脈:drainer:draining vein」
「摘出すべき本体」=「巣:nidus:ナイダス:ニーダス」

「血管情報」がないからです。

##5
「カテーテルによる脊髄血管撮影」は大変ですから
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。


#8結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載から
「御主人様」の
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
の「画像診断」のCT・MRIは行われていることは
よく判ります。

##3
けれども
確実な
「カテーテルによる脊髄血管撮影」が行われては
いないのではないでしょうか。

##4
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##5
「脊髄動静脈奇形:spinal arterio-venous mauformation;spinal AVM」
を構成する
「止めるべき動脈」=「栄養血管:feeder:feeding artery」
「とめるべき静脈」=「流出静脈:drainer:draining vein」
「摘出すべき本体」=「巣:nidus:ナイダス:ニーダス」

「血管情報」がなければ
外科的な「治療戦略」は全く不可能です。

##6
この点につき
「お受けもちの先生」とよく相談されるべき時期であると
今の私は考えます。

##7
一刻も早く御相談者「御主人様」
の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

御幸運を心より御祈り申し上げます。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2007年7月2日 19時4分46秒]
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by mmdmsci | 2007-07-06 10:55