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山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 310


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310記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題310

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脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1

京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
1-2階が病院です。
病院前に専用駐車場8台分あり

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●御相談タイトル:【 0歳8ヶ月脳挫傷の後遺症について  】

--------------------------------------------------------------------------
回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)


これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。


++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。


小児頭部外傷特有の
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋骨・脳の容積不均衡」)
から。
左「脳挫傷」+
左「急性硬膜下血腫:acute subdural hematoma:SDH」
にいたったものと考えます。

「外傷性てんかん」「水頭症:すいとうしょう:hydrocephalus」
「小児慢性硬膜下液貯留」=「慢性硬膜下水腫」=「外水頭症」
など「退院後」も暫くは
「脳神経外科専門医先生」のフオローは必要でしょう。

けれども本当に極めて御幸運であったと
私は思います。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++



#1
##1


 1.年齢・性別
 0歳8ヶ月 男児
 
 2.事故から手術までの過程
 
 10月7日 11時30分。
 ベットに寝かしておいたが、目を離したすきに、高さ48cmのベッドから転倒。
 恐らく、ベットの上で立ち上がった瞬間、バランスを崩し、
 頭部の左側を壁にぶつかった後、更にコンクリートの床にぶつかったと思われる。
 2度、ぶつかる音が聞こえた。(みていなかったので、状態から予測)
 
 落ちた瞬間は、大声で泣いたが、その後泣き止む。
 
 心配になり、近くの小児科医にいくが、
「たいしたことないです。様子をみましょ
 う」とのことで、引き返す。
 しかし、家でミルクもあまり飲まず、視点も合わなくなり、眠る。
(昏睡状態だっ たと思われる。)
 
 不安になり、
 10月7日 3時に小児専門の救急外来にいく。脳神経外科にいく。
 急遽、CTをとり、頭蓋骨骨折、大量の脳血腫がでていることが判明。
 ICUで、緊急手術となる。3時45分には手術開始をしていた。
 
 
 3.症状の経過と部位
 緊急手術で、血腫を抜き取る。
 当初の診断は、硬膜外血腫、頭蓋骨骨折。
 しかし、血が脳の半分までたまっていたため、
 その圧迫で、硬膜下血腫がみられ、 脳内部の損傷が判明。
 
 
 ICUで治療し、現在も入院中。
 
 4.現在の状況
 
 10月24日時点の診断
 
 硬膜外血腫、硬膜下血腫の血は吸収され、ほぼなくなっている。
 先生いわく、重症患者としては、最大限に回復しているとのこと。
 瞳孔検査も、問題ないのではとの診断は受けた。
(瞳孔検査は、18日前後に実施)
 
 しかし、脳の圧迫による後遺症が残り、
 
 脳挫傷と診断され、左頭頂葉ならびに、
 左頭頂葉に近い左後頭葉に損傷が残っている。
 CTやMRIで黒く残っている。
 
 人工呼吸などの機器は手術当初は取り付けていたが、
 現在は取り外している。
 
 臨床的な診断は、
 20日までは、首が座らず座ることができなかったが、
 24日現在では若干首もすわり
 若干ふらふらするが、座ることができるようになった。
 
 表情も以前ほど元気はないが、戻ってきており、
 わらった、声を出したりしている。
 お乳もよく飲んでいる。
 
 ただし、左手足は動くが、右の手足があまり動きが悪い。
 特に足が以前のようには
 いはいができなくなっている。
 右手は以前のように動かさないが、物をつかんだ
 り、おもちゃを振り回したりはできる。左手よりは、弱い気がする。
 
 
 医師いわく、
 
 CTでは、あまりわからなかったが、障害がなければ、
 24日の時点では手足はも う回復してもいい時期であるが、
 以前右の手足の動きが鈍い。
 
 他の部位に脳損傷がある可能性があるため、
 11月2日に脳波検査、聴力視力検査
 などを実施するとのこと
 
 
 5.知りたいこと
 1)脳挫傷の後遺症について
 
 確実な診断として、
 
 脳挫傷(左頭頂葉ならびに左頭頂葉に近い、左後頭葉に損傷)
 と診断されている
 が、
 どのような後遺症が残るのか。残らない場合もありえるのか。
 残ったとしても、直る可能性はあるのか。リハビリで直るのか。
 可能であれば、最高の結果、最悪の結果、通常の結果を教えてください。
 
 2)右手足が動きが少ないことの診断と後遺症について
 どのような部位が損傷している可能性があるのか
 その場合、どのような後遺症が残るのか。
 今後どのような生活をしなければならな
 いのか。リハビリ方法などがあれば教えてください。
 可能であれば、最高の結果、最悪の結果、通常の結果を教えてください。
 
 3)どのくらいの入院期間が必要なのか
 どのくらい入院が必要なのか、目安があれば教えてください。
 
 長くなりましたが、何卒よろしくお願いします。」
との事です。


#2
##1
「10月7日 11時30分。
 ベットに寝かしておいたが、目を離したすきに、高さ48cmのベッドから転倒。
 恐らく、ベットの上で立ち上がった瞬間、バランスを崩し、
 頭部の左側を壁にぶつかった後、更にコンクリートの床にぶつかったと思われる。
 2度、ぶつかる音が聞こえた。(みていなかったので、状態から予測)
 
 落ちた瞬間は、大声で泣いたが、その後泣き止む。」
との事です。

##2
「小児頭部外傷」の場合「受傷時機転」=「どのようにして「外力」を受けたか」
は「小児」故に「判りがたいものです」。
けれども
 
##3
御相談者の御相談内容要旨御記載の「前後の推移」を測ると。
「落ちた瞬間は、大声で泣いたが、その後泣き止む。」
は「意識障害」の始まりです。



#3
##1
「心配になり、近くの小児科医にいくが、
「たいしたことないです。様子をみましょ
 う」とのことで、引き返す。
 しかし、家でミルクもあまり飲まず、視点も合わなくなり、眠る。
(昏睡状態だっ たと思われる。)
 
 不安になり、
 10月7日 3時に小児専門の救急外来にいく。脳神経外科にいく。
 急遽、CTをとり、頭蓋骨骨折、大量の脳血腫がでていることが判明。
 ICUで、緊急手術となる。3時45分には手術開始をしていた。 」
との事です。

##2
「しかし、家でミルクもあまり飲まず、視点も合わなくなり、眠る。
(昏睡状態だっ たと思われる。) 」との事です。
本当に「冷や汗もの」です。
「小児頭部外傷」の場合は必ずや「脳神経外科専門医先生」を
「御受診」されて下さい。

##3
「「10月7日 11時30分。
 ベットに寝かしておいたが、
目を離したすきに、高さ48cmのベッドから転倒。 」

「10月7日 3時に小児専門の救急外来にいく。脳神経外科にいく。
 急遽、CTをとり、頭蓋骨骨折、大量の脳血腫がでていることが判明。 」
=>
「10月7日」は(土曜日)で「連休」の始まりです。
非常に幸運なくじをひかれたものと感嘆致します。

##4
連休前の週末は「脳神経外科専門医」も手薄であり「人手もたりない」
はずです。大変運が宜しかったと思われる。



#4
##1
「 10月7日 3時に小児専門の救急外来にいく。脳神経外科にいく。
 急遽、CTをとり、頭蓋骨骨折、大量の脳血腫がでていることが判明。
 ICUで、緊急手術となる。3時45分には手術開始をしていた。
 
 
 3.症状の経過と部位
 緊急手術で、血腫を抜き取る。
 当初の診断は、硬膜外血腫、頭蓋骨骨折。
 しかし、血が脳の半分までたまっていたため、
 その圧迫で、硬膜下血腫がみられ、 脳内部の損傷が判明。 」
との事です。

##2
「当初の診断は、硬膜外血腫、頭蓋骨骨折。
 しかし、血が脳の半分までたまっていたため、
 その圧迫で、硬膜下血腫がみられ、 脳内部の損傷が判明。」
に関しては。
ずっと考えますが。 「意味不明」です。

##3
「 0歳8ヶ月 男児 」では「硬膜:こうまく」は頭蓋骨と
癒着しています。
「硬膜下腔:こうまかくう」は存在しても。
「硬膜外腔:こうまくがいくう」は存在しないから
「急性硬膜外血腫:acute epi-dural hematoma:aEH」
は発生しにくいように思われます。

##4
小児頭部外傷では「骨折線」からの「出血」が局所的に発生しても
通常は
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋骨・脳の容積不均衡」)
があり
どのお子様も小児期には
「頭蓋骨・脳の容積不均衡」から
「頭蓋骨」と「脳表」の間に「成人よりも余計な空隙」が御座います。

##5
だから
「架橋静脈:かきょうじょうみゃく:
Mittenzweig静脈:ミッテンツバイク静脈」という
「「脳表:のうひょう」と「硬膜:こうまく」を連結する静脈」
が破損されると「お布団に横に倒れただけでも」
「急性硬膜下血腫:acute subdural hematoma:SDH」が発生することが
御座います。



#5
##1
「10月24日時点の診断
 
 硬膜外血腫、硬膜下血腫の血は吸収され、ほぼなくなっている。
 先生いわく、重症患者としては、最大限に回復しているとのこと。
 瞳孔検査も、問題ないのではとの診断は受けた。
(瞳孔検査は、18日前後に実施)
 
 しかし、脳の圧迫による後遺症が残り、
 
 脳挫傷と診断され、左頭頂葉ならびに、
 左頭頂葉に近い左後頭葉に損傷が残っている。
 CTやMRIで黒く残っている。 」
との事です。
 

##2
「先生いわく、重症患者としては、最大限に回復しているとのこと。 」
との事です。
私も誠にその通りであると思います。

##3
「しかし、脳の圧迫による後遺症が残り、
 
 脳挫傷と診断され、左頭頂葉ならびに、
 左頭頂葉に近い左後頭葉に損傷が残っている。
 CTやMRIで黒く残っている。 」
=>
これは「小児頭部外傷」の受傷時からの損傷です。
 
##4
「左頭頂葉ならびに、
 左頭頂葉に近い左後頭葉に損傷が残っている。
 CTやMRIで黒く残っている。 」
=>
「急性硬膜下血腫:acute subdural hematoma:SDH」=
「脳挫傷」である。

##5
成人では「脳挫傷」では「開頭手術」等にはなりません。
けれども
小児頭部外傷の場合
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋骨・脳の容積不均衡」)
からどのお子様も小児期には
「頭蓋骨・脳の容積不均衡」から「頭蓋骨」と
「脳表」の間に「成人よりも余計な空隙」があるから。

##6
「急性硬膜下血腫:acute subdural hematoma:SDH」=「脳挫傷」
でも「大量の出血」があり「開頭手術」になります。



#6
##1
「20日までは、首が座らず座ることができなかったが、
 24日現在では若干首もすわり
 若干ふらふらするが、座ることができるようになった。
 
 表情も以前ほど元気はないが、戻ってきており、
 わらった、声を出したりしてい
 る。
 お乳もよく飲んでいる。
 
 ただし、左手足は動くが、右の手足があまり動きが悪い。
 特に足が以前のようには
 いはいができなくなっている。
 右手は以前のように動かさないが、物をつかんだ
 り、おもちゃを振り回したりはできる。左手よりは、弱い気がする。 」
との事です。

##2
「17日間」で非常に速い「回復」です。

##3
「小児頭部外傷」は成人と異なり
「30分」の差で「天国と地獄」のいすれかになってしまう・。

##4
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「 医師いわく、
 
 CTでは、あまりわからなかったが、障害がなければ、
 24日の時点では手足はも う回復してもいい時期であるが、
 以前右の手足の動きが鈍い。
 
 他の部位に脳損傷がある可能性があるため、
 11月2日に脳波検査、聴力視力検査
 などを実施するとのこと 」
との事です。
=>##5

##5
「脳波検査」は
「脳挫傷」=「中枢神経系」である「脳」の
「皮質=灰白質」=「神経細胞」の障害がありますから
外傷由来の「症候性痙攣発作」=「症候性てんかん」に
留意する必要があるため施行されるものです。

##6
「聴力視力検査 」は「後頭葉」の障害の可能性があるから
「視力視野障害」を行う必要があります。

##7
「聴力検査 」は受傷時の「外力」が脳幹部にまで
及んでいないか否かを「ABR(聴覚性脳幹反応)」
で「検査」されるものと推察致します。


#7
##1
「5.知りたいこと
 1)脳挫傷の後遺症について
 
 確実な診断として、
 
 脳挫傷(左頭頂葉ならびに左頭頂葉に近い、左後頭葉に損傷)
 と診断されている
 が、
 どのような後遺症が残るのか。残らない場合もありえるのか。
=>
これは私の考えです。だから間違っているかもしれません。
まず後遺症は残らないでしょう。
けれども
「脳波検査」の「脳波検査所見」の如何に関らず
抗痙攣剤は「外傷性てんかん」を大変起しやすい「病態」
であるわけですから内服されることになると思います。

##2
「 残ったとしても、直る可能性はあるのか。リハビリで直るのか。
 可能であれば、最高の結果、最悪の結果、通常の結果を教えてください。」
=>
最高の結果、最悪の結果、通常の結果
=>
いずれもリハビリの必要は発生しないと今の私は考えます。
 

##3
 「2)右手足が動きが少ないことの診断と後遺症について
 どのような部位が損傷している可能性があるのか
 その場合、どのような後遺症が残るのか。
 今後どのような生活をしなければならな
 いのか。リハビリ方法などがあれば教えてください。」
=>
後頭葉+頭頂葉は「運動領野:うんどうりょうや」では
ありません。
「急性硬膜下血腫:acute subdural hematoma:SDH」=「脳挫傷」
の「圧迫により」「左前頭葉症」の「症状・症候」が
今現在はでているのでしょう。

 「可能であれば、最高の結果、最悪の結果、通常の結果を教えてください。」
=>
時間とともに消失すると考えます。


##4
 「3)どのくらいの入院期間が必要なのか
 どのくらい入院が必要なのか、目安があれば教えてください。」
との事です。
=>
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
脳CT・MRIなまだ「検査」が「退院前」にあるべき
ものが御記載されていません。

これらがすんでから即退院にむけて
「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」も
動かれると思います。


#8結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
上記御解答致しました。

##3
今現在はある意味では「急性期」から「亜急性期」に移行したばかりです。

##4
元気に御退院されるとは思いますが
慢性期の「病態」
1・
「増大骨折:成長骨折:growing skull fracturte]
=>
「3歳未満」の「小児頭部外傷」の場合「頭蓋骨骨折」があったときは
「増大骨折:成長骨折:growing skull fracturte]という病態が
「偽性髄膜瘤」を伴い発生して「骨折線を拡大していくことがある」
2・
「水頭症:すいとうしょう:hydrocephalus」の発生。
3・
「小児慢性硬膜下液貯留」=「慢性硬膜下水腫」=「外水頭症」
への移行
等です。

##5
##4は「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」も
しっかりと把握されていらっしゃるはずですから。
御相談者が「御心配」されても始まりません。

##6
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##7
極めて「幸運のくじ」をひかれて
本当に宜しかったです。

##8
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2006年10月26日 14時33分1秒]
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by mmdmsci | 2006-10-30 12:46

山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 309


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309記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題309

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脳腫瘍に「罹患」された患者さんご自身の身になって考える。
腰痛の専門医。

「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等
があります。

脳神経外科・神経内科・内科・外科・形成外科・美容外科

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電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
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京王線芦花公園駅(ろかこうえん)北口下車1分・旧甲州街道沿い
旧甲州街道北側沿い山本クリニックビル(茶色の6階建て)の
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+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●御相談タイトル:【 未分化(アナプラスティック)乏突起神経膠腫Gr(グレード)3  】

--------------------------------------------------------------------------
回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)


これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。



++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

極めて深刻な状況です。

御相談者の御相談内容要旨御記載から
一環して極めて重要なことは。
=>
一番に極めて重要なことは
患者さんの
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の
「神経病理組織学的診断:neuro-pathological diagnosis」
の「組織型:histology」の「確立」です。
です。

他国で
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」Gr(グレード)3
といわれたからといって
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。

しかも「未分化神経膠腫:anaplastic glioma」の
「オリゴデンドログリオーマ:乏突起神経膠腫:oligodendroglioma」
Gr(グレード)3
という「神経病理組織学的診断」を
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。

いずれにしても
「化学療法(抗癌剤治療)」+「放射線治療」は
帰国されてからという今現在。

「原発性悪性脳腫瘍」である
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の発見された
経緯或は「始めの「症状・症候」」などの御記載がない。

できれば
「原発性悪性脳腫瘍」と診断された時期で
帰国されて手術は本邦で施行されたほうが
宜しかったように考えます。

お役に立てるかどうかは判りませんが。
下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++


#1
##1
「山本クリニック様

ぜひ先生にご相談したいことがございます。
私の○○(○○歳)が右前頭葉下部に4センチほどの腫瘍が見つかり、
つい2週間ほど前に外科手術を受けました。
腫瘍はグレード3のアナプラスティックオリゴデンドグリオーマ
とのことでした。彼は外国に住んでいてそちらで
手術を受けましたが、10月から日本に○○が決まっていたので、
今度日本(○○)に戻り放射線と化学療法を受ける予定です。

質問ですが、最近この腫瘍に良く効く化学療法の薬ができたという話を
聞きましたが、そういうものがあるのでしょうか?  
また放射線と化学療法を受けていて普通の生活に支障は無いのでしょうか?
介護者など無い、単身での生活は可能でしょうか? 
放射線治療で脳の他の部分が破壊されるようなことはないのでしょうか? 
治療の期間はどのくらいなのでしょうか? あるいは治らないのでしょうか?
体のほかの部分に影響は出てくるのでしょか? 
これらは保険でカバーされる治療なのでしょうか? 
もし○○で先生の推薦される病院があれば教えてください。 

お忙しい中とは存じますが、お教え頂ければありがたく存じます。

何卒よろしくお願いいたします。」
との事です。



#2
##1
「右前頭葉下部に4センチほどの腫瘍が見つかり、つい
2週間ほど前に外科手術を受けました。
腫瘍はグレード3の
アナプラスティックオリゴデンドグリオーマとのことでした。」
との事です。

##2
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」であることは
判りました。
間違いないでしょう。

##3
但し
御相談者の御相談内容要旨御記載から
一環して極めて重要なことは。
=>
一番に極めて重要なことは
患者さんの
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の
「神経病理組織学的診断:neuro-pathological diagnosis」
の「組織型:histology」の「確立」です。
です。



#3
##1
「腫瘍はグレード3の
アナプラスティックオリゴデンドグリオーマとのことでした。」
との事です。

##2
「未分化神経膠腫:anaplastic glioma」である
「アナプラスティックオリゴデンドグリオーマグレード3」
「anaplastic oligodendroglioma」 Gr3
(Gr3=anaplasticなのですが)
であれば。
「未分化:anaplastic」な訳ですから通常は
「オリゴデンドログリオーマ:乏突起神経膠腫:oligodendroglioma」
の「成分のみ」でいられるかは大変疑問です。

##3
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」Gr(グレード)3としての
「星細胞膠腫:アストロサイトーマ:astrocytoma」の
成分の「有無」から=
「mixed glioma」=>の「神経病理組織学的診断」の可能性
等を考えます。
(「mixed glioma:(邦訳名は特にありません)」)

##4
「つい2週間ほど前に外科手術を受けました。
腫瘍はグレード3のアナプラスティックオリゴデンドグリオーマ
とのことでした。彼は外国に住んでいてそちらで
手術を受けました」
との事であり帰国される。

##5
そして日本での
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」しかも
「malignant glioma:悪性グリオーマ」である
「high grade glioma:ハイ・グレード・グリオーマ」
の「治療戦略」をうけられることになりますね。

##6
この場合外国での御施設での
=>
手術の際の
プレパラート場合によっては
摘出された
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の標本の一部
そのものを貸していただく談判が必要になります。

##7
他国で
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」Gr(グレード)3
といわれたからといって
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。

##8
しかも「未分化神経膠腫:anaplastic glioma」の
「オリゴデンドログリオーマ:乏突起神経膠腫:oligodendroglioma」
Gr(グレード)3
という「神経病理組織学的診断」を
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。



#3
##1
「彼は今外国に住んでいてそちらで
手術を受けましたが、10月から日本に○○が決まっていたので、今度日本
(○○)に戻り放射線と化学療法を受ける予定です。」
=>##2

##2
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」ですから
「手術」+化学療法+放射線療法という「3本柱」が
「glioma(グリオーマ)」の「治療戦略」として必要です。

「集学的治療:multi-disciplinary therapy」と呼称致します。

##3
手術は終わられているわけですから。
即ち
「集学的治療:multi-disciplinary therapy」
で「化学療法(抗癌剤治療)」+「放射線治療」
は必要です。

##4
この場合「glioma(グリオーマ):神経膠腫」
が如何なる「悪性度」をもち如何なる成分が「未分化」
であるのか「原発性悪性脳腫瘍」の「神経病理組織学的診断専門医」
による精緻な「神経病理組織学的診断」が
極めて重要です。

##5
「神経病理組織学的診断」により「治療戦略」はいずれも
大きく変わります。


#4
##1
「質問ですが、
最近この腫瘍に良く効く化学療法の薬ができたという話を聞き
ましたが、そういうものがあるのでしょうか?  」
=>
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の
「オリゴデンドログリオーマ:乏突起神経膠腫:oligodendroglioma」
の「glioma(グリオーマ):神経膠腫」細胞に
感受性の高い「化学療法(抗癌剤治療)」
というものは特別には今現在も過去にもありません。

##3
「また放射線と化学療法を受けていて
普通の生活に支障は無いのでしょうか?」
=>
「化学療法(抗癌剤治療)」+「放射線治療」
の間は。
肉を切らせてて骨を切る「治療戦略」になりますから
「入院が必要であり普通の生活というわけにはいきません」。

##4
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の
「集学的治療:multi-disciplinary therapy」で
最低1ヶ月は「入院が必要」になります。

##5
その後も
「化学療法(抗癌剤治療)」+「放射線治療」
の「protocol:プロートコル」にもよりますが
第1回目の入院の成果により
「quolity of life:QOL」は決まってくると思います。


#6
##1
「介護者など無い、単身での生活は可能でしょうか? 」
=>
「quolity of life:QOL」の御話しと存じますが。

##2
的確に
「神経病理組織学的診断」を得た後に
「集学的治療:multi-disciplinary therapy」が
終了してからの話になります。

##3
「「介護者など無い、単身での生活は可能でしょうか? 」
は申し訳ございません。
今現在の私には「判断と推測」はできません。


#7
##1
「放射線治療で
脳の他の部分が破壊されるようなことはないのでしょうか? 」
=>
「中枢神経系」である「脳」の神経細胞は
細胞分裂を一切していません。

##2
「原発性悪性脳腫瘍」である
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の細胞は
「細胞回転=cell cycle」で「proliferate:増殖」しています。
細胞分裂を繰り返しています。

##3
このポイントで
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」と正常細胞である
神経細胞への選択的感受性を
獲得させる分割照射法が原則の一つになります。

##4
勿論
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」でも
「細胞回転=cell cycle」をしていない
「G0期細胞:ジーゼロ細胞」=「long G1 細胞」
は必ずや存在し
「化学療法(抗癌剤治療)」+「放射線治療」を施行しても
「耐性」でありひいては「再発」につながります。


#8
##1
「治療の期間はどのくらいなのでしょうか? 
あるいは治らないのでしょうか?」
=>##2

##2
「集学的治療:multi-disciplinary therapy」の
「治療戦略」にもよります。
=>##3

##3
何よりも
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の「神経病理組織学的診断」
が重要です。

##4
他国で
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」Gr(グレード)3
といわれたからといって
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。

##5
「あるいは治らないのでしょうか?」
=>
「high grade glioma:ハイ・グレード・グリオーマ」ですから
現状は極めて厳しい・です。



#9
##1
「体のほかの部分に影響は出てくるのでしょか? 」
=>##1

##2
「集学的治療:multi-disciplinary therapy」の
「化学療法(抗癌剤治療)」で
身を切って骨をきる「治療戦略」になりますから
副作用はでます。

##3
具体的には「骨髄抑制:myelosupression」
による白血球現象+血小板現象
です。

##4
さらに具体的には
「感染」と「出血」です。


#10
##1
「これらは保険でカバーされる治療なのでしょうか?」
=>##1

##2
「原発性悪性脳腫瘍」の「glioma(グリオーマ):神経膠腫」
の「治療戦略」の場合は。

##3
通常はそうです。


#11
##1
「もし○○で先生の推薦される病院があれば教えてください。 」
=>##2

##2
今現在の外国の施設が「原発性悪性脳腫瘍」に
強い外国の御施設であるならば。

##3
今後の日本での「治療戦略」に関しては。
##1の
外国の御施設との迅速な情報やりとりに
慣れられた「原発性悪性脳腫瘍」専門の御施設が宜しいでしょう。
=>

##4
「high grade glioma:ハイ・グレード・グリオーマ」=gr3
です。

##5
現状としては「かなり厳しい」と御判断下さい。
かなり厳しい現状です。

##6
今現在の状況であれば
国内での施設全体を検討すべきと思います。



#12結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の
「神経病理組織学的診断」が最重要になります。

##3
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」で
「未分化神経膠腫:anaplastic glioma」=
Gr(グレード)3ということは判りました。

##4
「未分化神経膠腫:anaplastic glioma」で
「オリゴデンドログリオーマ:乏突起神経膠腫:oligodendroglioma」
のgr3という「神経病理組織学的診断」は
まず聞きません。

##5
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」の
「神経病理組織学的診断」が最重要になります。

##6
他国で
「glioma(グリオーマ):神経膠腫」Gr(グレード)3
といわれたからといって
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。

##7
しかも「未分化神経膠腫:anaplastic glioma」の
「オリゴデンドログリオーマ:乏突起神経膠腫:oligodendroglioma」
Gr(グレード)3
という「神経病理組織学的診断」は(「妙」です)
鵜呑みにするほど「脳腫瘍専門医」(この名前の専門医はいません)
は甘くはありません。

##8
大変に厳しい現状ゆえ
このような御回答しか出来ません。申し訳ございません。
この御回答が何がしかのお役に立てば何よりで御座います。

##9
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。



取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2006年10月9日 16時55分46秒]
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by mmdmsci | 2006-10-13 11:01

山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題 308


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308記事タイトル:山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板最近の話題308

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+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●御相談タイトル:【 「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」  】

--------------------------------------------------------------------------
回答者:
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)

これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。



#1
##1
「最初にこのページ(ALSが心配と相談されていた方のページ)にたどりつき、
山本クリニックさんの冒頭のホームページのルール
を読むまえに、先生のアドレスに送ってしまいました。
申し訳ございません。

年齢は28歳 

男です。


はじめまして。
渋谷と申します。
ずっと不安がぬぐえない事がありますので、
どうかご回答よろしくお願いします。


不安は3週間ほど前から急にではじめた
全身の筋のぴくつきです。
顔やお腹、胸、舌にはでませんが上肢、下肢(特に大腿部)
背中が頻繁にぴくつきます。

ぴくつきがではじめて、5日後ぐらいに神経内科を受診しました。

筋肉の状態(萎縮や筋力低下はありません。)、腱反射や舌の
状態をみて、大丈夫だと思うけど、気になるなら筋電図をとって
みますか?ということだったので筋電図もとりましたが、2箇所の筋に
針をさしても平坦な波形しかでないので心配しなくて良いということを
言っていただいてホッとしていたのですか・・・。

ある文献で「脱神経の起こった筋では、受傷後(発病後という意味なんでしょうか?)
約2週ころから、循環中の
アセチルコリンに対し過敏になり、興奮性がたかまる。 このような状態で
線維性攣縮(自発)電位などがみられる。とありました。

私の筋肉がぴくつきはじめて5日後ぐらいに受診、2週たっていなかったので
筋電図波形が正常だったのか。(ほんとうは怖い病気かもしれなかったのに。)

それとも筋のぴくつきは受傷後2週して興奮性が高まってからはじまるのだろうか?

このあたりの知識が全くなくて受けた筋電図の正常という結果に不安を抱いてしまいます。

私の筋がぴくつきはじめて4週ぐらい経っているいまに筋電図をして頂いたら結果は
「異常」なのかななど考えてしまい不安です。

ALSにたちむかっている方がおられるのに、失礼な質問かもしれませんが 
筋のぴくつきがある現状が不安でならないのです。

私が受けた、筋のぴくつきが頻繁はじまってから「5日後」の筋電図検査結果をはじめ、
この日にいっていただいた「筋のぴくつき」はALS等じゃないから心配いらないという
診断で安心をしてよろしいのでしょうか?

私が不安を抱くのは素人なので良く理解できない文献を読んで、筋電図の異常は筋が
ぴくつきはじめてから2週は経たないと
波形としての異常がでないということなのかな?という点です。

お医者様なので、大変お忙しいと恐縮ですが、どうかご回答のほどよろしくお願いします。」
との事です。



#2
##1
「ぴくつきで「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」が心配
は当たり前です。

##2
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」は「怖い「病態」」です。

##3
「運動神経細胞病(モーターニューロン病:MND)」ですが
初期の段階での誤診率(診断もれ)
は5%(2004・4-2006・4)
です。


#3
##1
「神経内科専門医先生」といっても
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の患者さんの
診療に一度もあたられたことのない先生もいるのです。

##2
「神経内科専門医先生」のご専門にもよります。


##3
ぴくつきで「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」が心配のばあい
「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」
であればよいのですし・

##4
また
「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」の「治療戦略」で
良くなられれば
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」ではない
といえます


#3
##1
東京都 世田谷区 山本クリニックに
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」のかたは
お気の毒ですが10名ほどはおられ。

##2
大学病院の如く「神経内科専門医先生」が複数常駐される
「神経内科外来」の「神経内科専門医先生」を「御受診」で
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断がついていたかたは
4名のみでした。

##3
当院で「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」
となれば
大学病院の如く
「神経内科専門医先生」が複数常駐される
「神経内科外来」の「神経内科専門医先生」を
「御受診」される事になります。

##4
一介のクリニックで「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」
の患者さんを「完全御予約制」の御予約で
御通院に到るまでは欠かせないのは
大学病院の如く「神経内科専門医先生」が複数常駐される
「神経内科外来」の「神経内科専門医先生」を「御受診」される
「御既往」が御あり上です。



#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」であれば
大学病院の如く「神経内科専門医先生」が複数常駐される
「神経内科外来」の「神経内科専門医先生」を「御受診」される事
です。

##3
御相談者の御相談内容要旨御記載から
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から
家族性筋萎縮性側索硬化症 FALS? [2] [2005年10月 9日 11時 2分 9秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/90024117434314.html
コピー致します。「★★★御参照頂けますか。★★★」

##4
この御回答が何がしかのお役に立てば何よりで御座います。

##5
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。


++「★★★御参照頂けますか。★★★1」++++++++++++++++

これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御気持ちは大変よく判ります。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。


+++++++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
「伯母は筋萎縮性の患者の父親の異父兄弟です。
筋萎縮性の患者は家族性ではないと言い続けていたのですが、
複雑な家系ですので、それもまた不安です。」
との事です。

「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」
という家族性の「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」「病態」
は5%に存在致します。

下記に順を追って御回答致します。
+++++++++++++++++++++++++++


#1
##1
「相談は、伯母68歳のことなんですが、
2年前から突然、右手親指、人差し指に力がはいらなくなり、
筋肉が萎縮してしまいました。

身内に筋萎縮性束索硬化症の患者がいたため、
同じ病気ではないかと疑われました。

しかし、2年たった今も、完全には麻痺しておらず、
また、他にも進行はしていないため、原因不明のままです。
最近は、筋萎縮性束索硬化症ではないかも、と言われています。

私には娘が二人おり、もし家族性だったらと思うと、
胸がつまる思いで、鬱になり、精神科にまで通うほどです。
先生のご意見をお聞かせ願えませんでしょうか?

伯母は筋萎縮性の患者の父親の異父兄弟です。
筋萎縮性の患者は家族性ではないと言い続けていたのですが、
複雑な家系ですので、それもまた不安です。

長文失礼致しました。わらにもすがる思いで、
失礼を承知でメールさせて頂きました。」
との事です。


#2
##1
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」


について
簡単にご説明致します。

#3
##1
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の5%が家族性です。

##2
##1の内訳は
###1
「常染色体優性遺伝」の様式を有します。
###2
「常染色体劣性遺伝」の様式を有することもあります。
###3
散発性の「若年者「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」」
の事例も御座います。
です。

##3
「生存期間」は「2峰性」を示します。
###1
「短期生存年数型」は24ヶ月
###2
「長期生存型」は144ヶ月です。

##4
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」
の発症年齢は平均45.7年で御座います。

##5
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」 は
通常の「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」よりもやや早く発病する
傾向が御座います。

##6
男女比=1.36:1でやや男性に多い。

##7
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」

「古典的筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と
「臨床神経学」での「症状・症候」
に大略一致すると御考え下さい。


#4
##1
俗にいう「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と呼称されているものの
「病態」でも
###1
古典的「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」=
「Chrcot ALS:シャルコーALS]
(または「通常型=forme commune」)

###2
「延髄型:forme bulbaire」「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」

###3
「偽多発神経症型:forme pseudo-poly-neuritique」

###4
その他
の「4「病態」」に分類致します。

##2
これらの「4「病態」」はさらに「症状・症候」の・或は
その他の「病態学的変数」により細分化されることがあります。


##3
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」は
西太平洋・グアム・ロタ・テニアン諸島に多発致します。

##4
本邦では有名な事ですが
「紀伊半島南部地方」に多発点があります。


#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「神経内科専門医先生」でも
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」に苦手な先生が多いものです。

##3
大学病院の如く「神経内科専門医先生」が複数常駐される
「神経内科外来」の「神経内科専門医先生」を「御受診」される事を
お勧め致します。

##4
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。


取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。


「補足」
+++++++++++++++++++++++++++++++++
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性の神経変性疾患であり
原因不明で根本的な治療法が未発見の難病で対処の困難な
疾患です。

全国で推定8000人以上の患者さんが闘病していると思われる。

イギリスの物理学者のホーキング博士がALS患者。

アメリカのルーゲーリックという有名な大リーガーの選手が罹患し
ルーゲーリック病とも「米」では呼称。

チエロのヨーヨーマさんは素晴らしいストラデイバリウスの
チェロをお持ちです。
この以前の持ち主はジャクリーヌ・デユ・プレさんという
超有名な女性のチェリストで
やはりALSでこの世を去りました
(ジャクリーヌ・デユ・プレ
の死亡前の診断はMS(多発性硬化症)でしたが誤診。)
+++++++++++++++++++++++++++++++++


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2005年10月9日 11時2分9秒]
--------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望   


相談は、伯母68歳のことなんですが、
2年前から突然、右手親指、人差し指に力がはいらなくなり、
筋肉が萎縮してしまいました。

身内に筋萎縮性束索硬化症の患者がいたため、
同じ病気ではないかと疑われました。

しかし、2年たった今も、完全には麻痺しておらず、
また、他にも進行はしていないため、原因不明のままです。
最近は、筋萎縮性束索硬化症ではないかも、と言われています。

私には娘が二人おり、もし家族性だったらと思うと、
胸がつまる思いで、鬱になり、精神科にまで通うほどです。
先生のご意見をお聞かせ願えませんでしょうか?

伯母は筋萎縮性の患者の父親の異父兄弟です。
筋萎縮性の患者は家族性ではないと言い続けていたのですが、
複雑な家系ですので、それもまた不安です。

長文失礼致しました。わらにもすがる思いで、
失礼を承知でメールさせて頂きました。

Saturday, October 08, 2005 10:57 PM

[2005年10月8日 122時57分46秒]


「★★★御参照頂けますか。★★★おわり1
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2006年10月5日 19時59分9秒]
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by mmdmsci | 2006-10-09 11:57