カテゴリ:脊髄 脊椎( 1 )

環軸椎亜脱臼 

ご心配なことと存じます。

お母様の1・年齢の御記載が無く御回答限界でもあるのです。

けれども「可能な範囲内で」御回答を試みます。




#1
##1
「突然すいません。

先日母が、医者に環軸椎亜脱臼なので手術が必要だといわれました。

骨が神経を圧迫してるらしく、手がしびれてるそうです。

死んでる神経もあると医者にいわれました。

母は、手術を受ける気でいます。

ただ医者からは難しい手術になるとしか言われず、

どれくらいの可能性があるのか教えてくれません。

どれくらい難しい手術でどんなものなのかを教えて下さい。

よろしくお願いします」
との事です。



#2
##1
頚椎には正確な解剖学用語でいう「関節」が御座いません。
「フオン・ルシュカの関節」というものがが各椎体の間にありますが
これは「正確な意味」では「関節」ではありません。


##2
だから「頚椎」には「脱臼」も「亜脱臼」も「捻挫」も正確な
「病態」としては起こりえないのです。
けれども「お受けもちの先生」の意味しているところは判ります。

##3
下記に順を追って御回答致します。

##4
うまくご説明できるとよろしいのですが。




#3結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「環軸椎亜脱臼」との事です。

##3
この「病態」は
「環軸椎亜脱臼」=「環軸変位:atlanto-axial dyslocation:AAD」
のことと解釈させて頂きます。

##4
「環軸変位:atlanto-axial dyslocation:AAD」
とは。

##5
第一頚椎=「環椎(と呼称致します)」と
「第2頚椎の突起(正確には「歯状突起」と呼称致します)」が
頚椎X線撮影にて4mm以上変位している場合に
「環軸変位:atlanto-axial dyslocation:AAD」と
診断いたします。

##6
「臨床神経診断学」にて
これに合致する「症状・症候」があるときに
改めて「環軸変位:atlanto-axial dyslocation:AAD」
の「治療戦略」が必要となります。

##7
「治療戦略=「手術」。
通常は「後頭骨」に小さな穴を「2つ」あけてと細いワイヤーで
「「第2頚椎」の後方と「後頭骨」を「2本のワイヤー」で固定する方法を
とります。


##8
##7の「2本」のワイヤーを後頭骨と環椎の硬膜の上を
くぐらせて通すテクニックが難しいのですが。
難易度としてはとりわけ困難なものでもありません。

##9
何よりも全身麻酔のときに
「クラッチフイールド牽引:Crutchfield牽引」
という牽引を行いながら「全身麻酔」=>「手術」をする全体の
流れがしいていえば危険度もあり困難といえましょう。

##10
「脳神経外科専門医」と「麻酔科専門医先生」の
「呼吸のあいかた」が「難しい」といえるかもしれません。

##12
「クラッチフイールド牽引:Crutchfield牽引」を
行わず全身麻酔=「手術」を施行する場合もなくはありません。

##13
総論的に「頚椎」「頸髄」の外科というのは
「手術」の成否は「結果論」的な側面があります。
このような意味では「頚椎」「頸髄」の
「手術」=外科「治療戦略」は「むずかしい」と
いえましょう。

##13
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##14
取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。









上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。







何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。









何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2004年12月21日 18時35分28秒]


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お名前: 匿名希望   
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突然すいません。

先日母が、医者に環軸椎亜脱臼なので手術が必要だといわれました。

骨が神経を圧迫してるらしく、手がしびれてるそうです。

死んでる神経もあると医者にいわれました。

母は、手術を受ける気でいます。

ただ医者からは難しい手術になるとしか言われず、

どれくらいの可能性があるのか教えてくれません。

どれくらい難しい手術でどんなものなのかを教えて下さい。

よろしくお願いします

[2004年12月21日 18時19分59秒]
by mmdmsci | 2004-12-23 12:38 | 脊髄 脊椎