「ホルネル症候群」 「交感神経系:こうかんしんけいけい」

ご心配なことと存じます。

#1
##1
「34歳女性です。
昨年8月急性骨髄性白血病になり、今年1月に骨髄移植を受けました。
移植直前に外科で右胸~首にかけてヒックマンカテーテルを入れる
手術を受けました。(全身麻酔)
それ以来、右目瞼が下がり、右瞳孔が萎縮しています。
右瞼が開きにくい事は外科のDR.にも血液内科のDR.にも何度となく
伝えましたが、ヒックマンのオペは関係ないであろうとの事でした。
しかし先月神経眼科にかかった所、手術の際に交感神経が
やられてしまったのかもしれない、と言われました。
左目と右目の瞳孔の差は異常とのことです。
交感神経が原因かは今後検査ではっきりするそうですが、
症状のタイミングから見て間違いないと思っております。

半年待ち自力で回復しないようなら治る可能性は低いとの事でした。
視界の悪さが気になるのであれば瞼の手術を受ける位しか方法は無いと。
なんとか自力で元に戻らない物かと思案しておりますが、
何か方法(リハビリとか)ないものでしょうか?
また、右手右足が軽くしびれ、冷たい感じがします。
これも交感神経と関係ありますか?
(神経眼科のDR.には「そこまではわからない」といわれました)

宜しくお願いいたします。」
との事です。



#2
##1
「昨年8月急性骨髄性白血病になり、今年1月に骨髄移植を受けました。
移植直前に外科で右胸~首にかけてヒックマンカテーテルを入れる
手術を受けました。(全身麻酔)
それ以来、右目瞼が下がり、右瞳孔が萎縮しています。
右瞼が開きにくい事は外科のDR.にも血液内科のDR.にも何度となく
伝えましたが、ヒックマンのオペは関係ないであろうとの事でした。
しかし先月神経眼科にかかった所、手術の際に交感神経が
やられてしまったのかもしれない、と言われました。」
との事です。


##2
「急性骨髄性白血病:acute myeloblastic leulemia:AML」
での「骨髄移植」で「交感神経幹:こうかんしんけいかん」
の「遮断「症状・症候」」がでるとはあまり聞きません。

##3
「右目瞼が下がり、右瞳孔が萎縮しています。」は右「ホルネル症候群」
に間違いない「症状・症候」と今の私は考えます。



#3
##1
ホルネル症候群(Horner症候群)には
###1
眼裂の狭小型「ホルネル症候群」
(「Garcin(ガルサン)の強膜徴候」「ホルネル症候群」)
###2
「眼球陥凹」型「ホルネル症候群」
###3
「縮瞳」(「相対的縮瞳」)型「ホルネル症候群」
その他に分類されます。

##2
#2##3の「ホルネル症候群」に関しては
「交感神経系:こうかんしんけいけい」のどの部位で
「ホルネル症候群」が発生しているのかを鑑別する必要が
御座います。

##3
「交感神経が原因かは今後検査ではっきりするそうですが、
症状のタイミングから見て間違いないと思っております。」
ですがどの部位で「ホルネル症候群」が発生しているかは
極めて重要で御座います。

##4
「骨髄移植」を受けられたからには化学療法にて骨髄抑制が
あってのこと・あるいは予測してのことと考えられます。

##5
「中枢神経系白血病:CNS-leukemia」を併発しての
「ホルネル症候群」は稀ならず
「急性骨髄性白血病:acute myeloblastic leulemia:AML」
の患者さんではありうる「病態」なので御座います。

##6
極めて「慎重」に判断を進める必要があると今の私は考えます。




#4結論:
##1
「急性骨髄性白血病:acute myeloblastic leulemia:AML」は
つらい「白血病」です。

##2
まず「急性骨髄性白血病:acute myeloblastic leulemia:AML」の
「治療戦略」は「化学療法」による「寛解導入:かんかいどうにゅう」
が「まず第I」で御座います。

##3
御気持ちは大変よく判ります。けれども
御持ちである「急性骨髄性白血病:acute myeloblastic leulemia:AML」
との「戦いへの御努力」のほうが御相談者に課せられた
課題としては極めておおきなものが御座います。

##4
「ホルネル症候群」の発生も
「急性骨髄性白血病:acute myeloblastic leulemia:AML」
の患者さんの場合には「極めて慎重」に
判断を下していかねばならないもので御座います。

##5
「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##6
一刻も早く御相談者の「病態」と「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。





上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。




何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。





何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2004年6月24日 9時2分55秒]


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お名前: おさんぽママ   
34歳女性です。
昨年8月急性骨髄性白血病になり、今年1月に骨髄移植を受けました。
移植直前に外科で右胸~首にかけてヒックマンカテーテルを入れる
手術を受けました。(全身麻酔)
それ以来、右目瞼が下がり、右瞳孔が萎縮しています。
右瞼が開きにくい事は外科のDR.にも血液内科のDR.にも何度となく
伝えましたが、ヒックマンのオペは関係ないであろうとの事でした。
しかし先月神経眼科にかかった所、手術の際に交感神経が
やられてしまったのかもしれない、と言われました。
左目と右目の瞳孔の差は異常とのことです。
交感神経が原因かは今後検査ではっきりするそうですが、
症状のタイミングから見て間違いないと思っております。

半年待ち自力で回復しないようなら治る可能性は低いとの事でした。
視界の悪さが気になるのであれば瞼の手術を受ける位しか方法は無いと。
なんとか自力で元に戻らない物かと思案しておりますが、
何か方法(リハビリとか)ないものでしょうか?
また、右手右足が軽くしびれ、冷たい感じがします。
これも交感神経と関係ありますか?
(神経眼科のDR.には「そこまではわからない」といわれました)

宜しくお願いいたします。

[2004年6月24日 2時2分4秒]
by mmdmsci | 2004-06-24 14:37 | 脳神経外科


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