脇から胸の痛み

ご心配なことと存じます。

#1
##1
「42歳の男性です。
時折、左脇から左胸、背中の左側面のあたりのかけ、
かなりの激痛が、発生することがあります。
ほんの少し、いつもと異なる腕の動き等により、痛みが始まり、
徐々に痛みの程度、範囲が拡がり、痛みからのしびれも伴い、
10分程続きます。そして、30程でしびれもなくなります。
7年前も似たような状態があり、病院で検査をしたのですが
「胸のあたりにある神経によるものである」、と言われました。
それから暫くは、症状はおさまっていたのですが、
半年程前から、再発し、最近、右側にも発生しました。
日ごろ、長時間、机に座って文章を読むことが多く、
運動不足で、左肩がこっていることが多いです。
どのような原因の、どのような病名なのか
どのように対処すればよいのか、お教えください。
よろしくお願いいたします。」
との事です。





#2
##1
「日ごろ、長時間、机に座って文章を読むことが多く、
運動不足で、左肩がこっていることが多いです。」
との事です。

##2
##1よりはさらに「まとめると」
御相談者は「頭痛・・肩こり・頸こり・背中こり」」
を御持ではないでしょうか。

##3
「ふわふわ感」「くらくら感」とかをお持ちではないでしょうか。

##4
「日ごろ、長時間、机に座って文章を読むことが多く、
運動不足で、左肩がこっていることが多いです。」
からは御相談者は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
をお持ちの様です。





#3
##1
「時折、左脇から左胸、背中の左側面のあたりのかけ、
かなりの激痛が、発生することがあります。
ほんの少し、いつもと異なる腕の動き等により、痛みが始まり、
徐々に痛みの程度、範囲が拡がり、痛みからのしびれも伴い、
10分程続きます。そして、30程でしびれもなくなります。
7年前も似たような状態があり、病院で検査をしたのですが
「胸のあたりにある神経によるものである」、と言われました。」
が御相談者の「主「病態」」なのですが。

##2
この「胸痛」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
をお持ちの患者さんで
「背中バリバリ症候群」(あだ名です)=
「肩・背中にわたり激痛・鈍痛の塊と思えるような痛み」
の「前への押し寄せ」と御考えいただけますか。

##3
左右両側にあることが前提ですが「右・左」と「症状・症候」
が「痛みの逃げ回り現象」として逃げ回るのが特徴で御座います。

##4
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
は「頭痛系の「症状・症候」」でくるよりも
御相談者のように「側腹部」の痛みでくることが
多いものです。

##5
「しびれ感」もお持ちの様です。

##6
ここで「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
は「機能性頭痛」の一種なのですが#4に
「機能性頭痛」について簡単にご説明致します。





#4
##1
「機頭痛系の疾患」で「能性頭痛」には
「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等があります。

##2
「機能性頭痛」といわれる「頭痛」の一群は各々の
「機能性頭痛」の「成分」がよく混じり合います。

##3
「機能性頭痛」とは「「中枢神経系の「器質的疾患」
(脳腫瘍や脳血管障害等)」などによる「症候性頭痛」
でなない「頭痛」を呼称致します。

##4
「緊張型」=「緊張型頭痛」=
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
というからには当然ながら「頭痛系の「症状・症候」」でない
御相談者の御相談内容要旨からは「外れるように」考えられがちなのですが。

##5
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
であるのです。

##6
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
は「頭痛系の「症状・症候」」以外で「症状・症候」がくることが
多いものです。

##7
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴を「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の時間依存性を「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
に「しびれ感」=「緊張型しびれ(あだ名です)」を「補足3」
に御記載致します。




#5
##1
御相談者のように「症状・症候」が
「背中バリバリ症候群」(あだ名です)=
「肩・背中にわたり激痛・鈍痛の塊と思えるような痛み」
の「頬部」への押し寄せでくると。

##2
まず「御診断」は付きません。

##3
正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##4
「自律神経失調症」「胃食道逆流症」「過敏性大腸症」
「更年期障害」「脊椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・
「OA症候群」等ととよく間違えられます。

##5
意味も無く「疲労ですね」或いは「ストレスですね」等
と医師より図らずともいわれてしまう病態でも御座います。

##6
皮肉なことに脳MRIから「脳神経外科専門医」
の疾患である「キアリ・アーノルド奇形」「脊椎空洞症」
等と間違われます。


##7
原因はともかく誘引
は###1水分の足りない状態でいらっしゃり
###2夜間就眠時に背部を冷やすことにより発生致します。

##8
「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
と図らずも間違われる場合も有り厄介です。

##9
御相談者に「肩こり・頸こり・背中こり」」がお強い様であれば。

##10
「肩こり・頸こり・背中こり」」を主訴とされ
「「胸痛」あるいは「胸の「しびれ感」」を副とされて
「頭痛系の疾患」がお得意な「脳神経外科専門医」
の先生を御受診されると宜しいと今の私は考えます。





#6結論:
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
で「背中バリバリ症候群」(あだ名です)=
「肩・背中にわたり激痛・鈍痛の塊と思えるような痛み」
の「前への押し寄せの「症状・症候」」で御座います。

##2
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。

##3
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
と延長線上あるいは同一線上にある病態です。

##4
御相談者に「肩こり・頸こり・背中こり」」がお強い様であれば。

##5
「肩こり・頸こり・背中こり」」を主訴とされ
頬部の「症状・症候」は副とされて
「頭痛系の疾患」がお得意な「脳神経外科専門医」
の先生を御受診されると宜しいと今の私は考えます。


##6
但し「脳神経外科専門医」の先生の中にも
「頭痛系の疾患」が苦手な先生のいらっしゃいます。
このことは何卒覚えておかれてくださいませ。






上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。




何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。







++「補足1」++++++++++++++++++++++++++++++++++++
さて「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
には特徴がございます。

##1
「残像」が「強く」光が嫌いでは
##2
「肩こり頸こり背中凝り」ひどくないですか。
##3
視覚に写るものの「影が薄く」(印象が乏しく)ありませんか。
##4
忘れ物が多くなっていませんか。
##5
土・日曜日には決まって頭痛あり月曜日体調不良では。
##6
お水を飲むとお化粧室直行の「ミルクのみ人形現象(あだ名です)は。
##7
アレルギーもしくは「呼吸器感染」の反復は
##8
光・音に過敏になられていませんか。
##9
就眠時にお布団を抱え込むようにして右下でお休みになられていませんか。
##10
就眠中夜中午前1時、4時にぴたりと目の覚める「睡眠障害」は。
##11
目の奥がチクチク痛んだり眼球が乾いた感じがしませんか。
##12
眼球結膜が赤くなって慌てられたことはありませんか
おおくは片側です。
##13
低い枕でないとお休みになれないのでは
##14
節分(1-2月)そして梅雨のころ胃が痛かったことは(胃ばけ(あだ名です)
##15
物が飲み込みにくく腹部が張った感じがされませんか。
##16
休日が窮日になり上手に「休息」を取れない特徴は如何でしょう。
##17
終末に具合が悪くなりませんか。
##18
いつも眠気が取れず思考力が低下している感じがしませんか。
##19
「腕、肩、背中一面」の重さや指先の「重さ」=「しびれ感」
はありませんか。
##20
俗に言う「貧血」で「ふわふわ感」や「くらくら感]
がくることはありませんか。
##21
「耳鼻の奥の「閉塞感」」はありませんか。
##22
水分が足りずお顔や特に手掌が赤くなってはいませんか。
##23
喉の乾きによる「喉の痛み・違和感」がおありではないですか。
##24
口腔内に唾液分泌は少ないのだけれども唾液が溜まっている
感じはありませんか。
##25
咳をすると痛みませんか。
##26
「下をむくと」辛い感じがされませんか。
(バーバーズ・サイン:Barber's sign:理髪店症候)
##27
他のかたと視線を合わせるのに臆病になられていませんか。
##28
急に体がフワフワと鋭角的にシフトするような感じがしませんか。
##29
お布団の上でお休みになるとき枕の上に頭をのせると
天井がゆれませんか。「めまい感」がされませんか。
##30
肋骨や腹部が「痛くは」有りませんか。
「「肩こり背中凝り」の前への押し寄せ」の「症状・症候」
で御座います。
##31
「甲状腺機能」の「異常所見」を指摘されたことが
おありではないでしょうか。
##32
「左側」のほうが痛くはありませんか。
##33
後頭部や後頚部に「しこり」のようなものがあり
さわると痛くないでしょうか。





以上の項目は「緊張型」の不思議だじが重用な特徴です。




++「補足2」++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「緊張型頭痛」或は「緊張型頭痛」或は
「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
には「症状・症候」発現に時間・曜日・月などの
時間帯依存性が御座います。
これらを下記に記載いたします。

##1
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/fall crisis)することが多いです。

##2
(月)(木)に症候悪化がくることが多いものです。

##3
(土)(日)が休日ではなく窮日になり
「週末頭痛・週末症候群」の状態になります。

##4
よく土日に「めまい感」+「胃痛」+「悪心・嘔吐」でたまりかねて
「救急車騒ぎ」をおこさることが御座います。

##5
早朝もしくは朝の起床時に30分以内に
「症状・症候」の増悪することが多いものです。
##6
よく「めまい感」+「胃痛」+「悪心・嘔吐」
でたまりかねて「救急車騒ぎ」をおこされます。

##7
午後「眠くて致し方がない」「症状・症候」できます。

##8
11月ー12月に「しびれ感」が
上肢或は下肢におきたり「ふわふわ感」が起きたり致します。

##9
皮肉なことに俗に言う風邪をひかれた後に「症状・症候」
が発現して「診断」がつかないことが御座います。

##10
「細菌性気管支炎
或は「反復性上気道感染」をおこされ
「無菌性髄膜炎」と診断されることが稀ならずあります。

##11
##10ならずとも「耳鼻の奥の「閉塞感」」の
「症状・症候」が発生することもあり
「耳鼻科専門医先生」で「御診断」が付かないことが
多いものです。

上記は「緊張型」の不思議だが
重用な「時間・曜日・月依存性傾向」の特徴です。
1



++「補足3」++++++++++++++++++++++++++++++++++++
しびれがあるとのことですが。
下記については如何でしょうか。

「緊張型頭痛」或いは「「緊張型」及びその「複合病態」」
では「特有な「しびれ感」」が「症状・症候」としてでます。


##1
手指の親指・人指指(第1・第2指)か
小指・薬指(第4・第5指)に
絵に書いたような「しびれ感」があるのが特徴ですが如何でしょう。

##2
まずほかの手指には来ません。

##3
男性が腕時計を眺める上肢の部位にしびれ感があるのが
特徴で御座います。
如何でしょう。

##4
また手のひらが赤く霜「降り状」の白い斑点がないでしょうか。


##5
これらの「症状・症候」は朝方強いという特徴
が御座います。

##6
この「しびれ感」は
「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
が原因と間違われることが多くこの場合は厄介です。

##7
皮肉なことに脳MRIから
「脳神経外科専門医」の疾患である
「キアリ・アーノルド奇形」
「脊椎空洞症」等と間違われることがあります。

##8
上肢に「しびれ感」のある患者さんは下肢にも
また下肢に「しびれ感」のある患者さんじは下肢にも「しびれ感」の
有ることが多いものです。

##9
下肢の「しびれ感」の場合は足指の親指・薬指の根元、
・足の甲(足背部)・踝・外側大腿に「しびれ」がきます。

##10
下肢の「しびれ感」の場合膝の裏が「糊付けされたような」
「張り紙様の硬さで「張って」いることが多いものです。

##11
おおくの場合「末梢循環障害」とりわけ「下肢静脈還流不全状態」
で疼痛性歩行障害にいたることが御座います。

##12
またこの「しびれ感」はおかお特に下口唇に「しびれ感」
を併発することが御座います。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++




何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2004年5月27日 10時22分28秒]


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お名前: さかもと   
42歳の男性です。
時折、左脇から左胸、背中の左側面のあたりのかけ、
かなりの激痛が、発生することがあります。
ほんの少し、いつもと異なる腕の動き等により、痛みが始まり、
徐々に痛みの程度、範囲が拡がり、痛みからのしびれも伴い、
10分程続きます。そして、30程でしびれもなくなります。
7年前も似たような状態があり、病院で検査をしたのですが
「胸のあたりにある神経によるものである」、と言われました。
それから暫くは、症状はおさまっていたのですが、
半年程前から、再発し、最近、右側にも発生しました。
日ごろ、長時間、机に座って文章を読むことが多く、
運動不足で、左肩がこっていることが多いです。
どのような原因の、どのような病名なのか
どのように対処すればよいのか、お教えください。
よろしくお願いいたします。

[2004年5月26日 20時7分34秒]
by mmdmsci | 2004-06-17 11:43 | 脳神経外科


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