「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」

ご心配なことと存じます。

#1
##1
「姪のことについてご相談させてください。姪は
小学4年生の女児です。剣道をしたりしており、
以前から「首が痛い」と言うことがありました。
時期が今ひとつはっきりしないのですが、昨年
の暮れ~今年の初め頃から首の痛みの訴えが聞
かれるようになり、後ろを振り向く時などは首
を回さず上半身全体を回すようになりました。

2月頃に近医(町立病院)受診しましたが「レ
ントゲン上、骨に異常はないから」と言われ熊
本の専門病院にリハビリ目的で3週間程入院を
しました。カラー固定?牽引?等を受け、あま
り症状に変化は無かったものの「出来るだけ動
かしなさい」と言われ退院しました。
その後痛みが強まっため再び近医を受診。前回
とは違う医師に環軸椎回旋位固定で手術が必要
かもしれないとのことで某大学病院に紹介され、
現在、入院加療を受けています。診断はそれ(
環軸椎回旋位固定)にほぼ間違いないと言われ
2週間、頭蓋骨を金属で固定し臥床のまま牽引
を受けました。しかし「検査上あまり良くなっ
ていない。大変珍しい症例で子供なのであまり
手術はしたくない。念のためにあと1~2週間
くらい牽引をしようと思うが、それで駄目なら
手術しかない」と言われています。

先生にお尋ねしたいのは、このような場合の手
術というのはどのような手術になるのでしょう
か、また難しい手術なのでしょうか。現在担当
してくださっている医師は経験したことのない
症例とのことなので、どこか他の医療機関に行
くことになるのかもしれませんが、先生がご存
知の頚椎の手術専門の医療機関などがございま
したら是非お教えいただければと思います。

ご多忙のところまことに申し訳ございませんが
どうかよろしくお願いいたします。」
との事です。




#2
##1
「環軸回旋位固定:
atlanto-axial rotatory fixation:AARF」とは。
##2
第1頚椎の「環椎」と第2頚椎の「軸椎」の
関節面が平らに接触しているのだけれども
頸を回す(回旋させる)と正常範囲内のある位置で
固定され回らなくなる「病態」を呼称します。

##3
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
には
「Fielding分類:フイールデイング分類」というのが御座います。

##4
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」

「タイプ1・2・3・4」と4種類に
分類いたします。




#3
##1
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
の原因ですが。

##2
「「上気道感染」(「咽頭炎」・「喉頭炎」・「副鼻腔炎」など)」や
微小な外傷をきっかけに発症いたします。

##3
大多数(80%)は小児に発生いたします。




#4
##1
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」

「Fielding分類:フイールデイング分類」のtype1は入院が必要ない。
##2
「Fielding分類:フイールデイング分類」のtype2-4は入院が必要で
御座います。



#5
##1
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
で手術が必要な場合は頚椎X線撮影その他で
「環軸変位:atlanto-axial dyslocation:AAD」が強い場合であり。

##2
##1に加えて
明確な「神経症候」を伴う場合で御座います。



#6
##1
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
の手術方法ですが。

##2
ワイヤリングでの「後方固定術」を施行いたします。

##3
即ち
「後方固定術」=
「「環椎」と「後頭骨」を後頭骨に穴を2つあけて固定」
致します。



#7
##1
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
「病態」も「手術自体」も決して珍しくはないものであろうと
私は考えます。

##2
「後方固定術」が必要な場合
即ち多くの場合
「後方固定術」=「環椎」と「後頭骨」を後頭骨に穴を2つあけて固定
する場合は。

##3
「「後頭骨」を後頭骨に穴を2つあけて」の
「ワイヤー」を通す「小さな2つの穴」をあけ手法が難易度が高い
ものです。

##4
だから
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
の場合「整形外科専門医先生」と同時に
「脳神経外科専門医」が手術に入ることが多いものです。






#8結論:
##1
手術の「感」或はポイントは
「環軸変位:atlanto-axial dyslocation:AAD」と同様の
扱いになると考えます。

##2
御相談者の御相談内容からは神経症候が出ていないようなので
「クラッチフイールド牽引」でもう少し様子を見たい所であろうと
今の私は考えます。

##3
牽引は
「環軸回旋位固定:atlanto-axial rotatory fixation:AARF」
の場合「1ヶ月」位は通常致します。

##4
ご心配なことと存じますが
このような御回答しか出来なくて
申し訳ありません。

##5
的外れなことを申し上げたかもしれません。
けれどもご参考になれば何よりで御座います。





上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。




何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。




何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2004年4月14日 18時48分44秒]


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お名前: 匿名希望   
*相談掲示板がメンテナンス中であったため電子メール
で頂いた御相談を参考のため移動いたします。*


貴HPを見つけ急ぎ掲示板に書き込ませていただこうと思いましたところ、
メンテナンス中のため書き込みが出来ません、との表示が出ました。失礼
とは思いましたがメールをさせていただきました。もしもお手すきだった
らでよろしいですので私の相談を聞いてください。お願いします。

姪のことについてご相談させてください。姪は
小学4年生の女児です。剣道をしたりしており、
以前から「首が痛い」と言うことがありました。
時期が今ひとつはっきりしないのですが、昨年
の暮れ~今年の初め頃から首の痛みの訴えが聞
かれるようになり、後ろを振り向く時などは首
を回さず上半身全体を回すようになりました。

2月頃に近医(町立病院)受診しましたが「レ
ントゲン上、骨に異常はないから」と言われ熊
本の専門病院にリハビリ目的で3週間程入院を
しました。カラー固定?牽引?等を受け、あま
り症状に変化は無かったものの「出来るだけ動
かしなさい」と言われ退院しました。
その後痛みが強まっため再び近医を受診。前回
とは違う医師に環軸椎回旋位固定で手術が必要
かもしれないとのことで某大学病院に紹介され、
現在、入院加療を受けています。診断はそれ(
環軸椎回旋位固定)にほぼ間違いないと言われ
2週間、頭蓋骨を金属で固定し臥床のまま牽引
を受けました。しかし「検査上あまり良くなっ
ていない。大変珍しい症例で子供なのであまり
手術はしたくない。念のためにあと1~2週間
くらい牽引をしようと思うが、それで駄目なら
手術しかない」と言われています。

先生にお尋ねしたいのは、このような場合の手
術というのはどのような手術になるのでしょう
か、また難しい手術なのでしょうか。現在担当
してくださっている医師は経験したことのない
症例とのことなので、どこか他の医療機関に行
くことになるのかもしれませんが、先生がご存
知の頚椎の手術専門の医療機関などがございま
したら是非お教えいただければと思います。

ご多忙のところまことに申し訳ございませんが
どうかよろしくお願いいたします。

[2004年4月14日 18時44分14秒]
by mmdmsci | 2004-05-20 17:17 | 脳神経外科


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