チャンネル病 channel desease チャンネロパチー チャネロパチー

うまくご説明できるとよろしいのですが。

#1
##1
「こんにちは、先日チャネロパチー(チャンネル病)との診断を受け質問をさせて
いただいた36歳、男性 のMTです。
お忙しい中、メールにてご丁寧なご回答いただき心から感謝しております。

冷静に自分を見ると山本先生がおっしゃる「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」
の思考過程にぴったりとあてはまるような気がします。
山本先生のおっしゃるとおり、いまの先生に全て任せて治療していきたいと思います。
処方されたリボトリールをまだ数日しか飲んでいませんが、心なしか体の
ぴくつきは少なくなったような気がします。(気のせいかもしれませんが 笑)

お忙しい中何度も申し訳ありませんが、もう少しチャンネル病について教えて
いただけないでしょうか。
山本先生が補足として教えてくださった
>遺伝性の
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」は
「筋イオンチャンネル病」としてつとに有名です。

ということは、山本先生がこの掲示板でよくおっしゃっている
「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」というのは大きく見れば
チャンネル病の一つの症状ということなんでしょうか。

また私の場合力を入れたときの筋肉の震え(痙攣)を見てチャンネル病との
診断を受けましたが、これはきちんと治療を行えば根治できるものなのでしょうか。

現時点でも生活に著しい支障をきたすものではないのですが、この病気は進行性
のものですか?
進行した場合はどのような症状がでるものなのでしょうか?
いまひとつチャンネル病といものがよくわかりません。
山本先生のお時間の許す限りで結構でございますので、チャンネル病について
お教えねがえませんでしょうか?」
との事です。


#2
##1
「チャンネル病:channel desease」とはその昔
「チャンネロパチーchannel-o-pathy」とも呼称されましたが
後者は「英語+ラテン語+古典ギリシャ語」の「組み合わせ」
でおかしいから。1990年代に廃語とされました。

##2
「チャンネル病:channel desease」と呼称されます。

##3
「人体」は細胞から構成されています。
この細胞には「動く細胞」と「動かす細胞」が御座います。

「動く細胞」で代表的なものは「心臓」を含めた「筋肉細胞」であり。
「動かす細胞」はその根源は「中枢神経系:「脳と脊髄」の「神経細胞」
です。

##3
さて細胞には「細胞膜」があります。細胞社会学的に各細胞は連携をとりながらも。
「細胞外液」=とても重要!!が組織間液として細胞膜に包まれた細胞の
周囲に御座います。

##4
この「細胞の外にある細胞外液」は例えれば「生物進化に由来する「海」」
で御座います。
「細胞」が人体の中で「封じ込められた海=細胞間の「細胞外液」」の中で
細胞膜が活動するにあたり「動く細胞」も「動かす細胞」も「電流」が
必要です。

「臨床診断学」で用いられる「脳波検査」・「心電図検査」・
「「筋電図・誘発筋電図・神経伝道速度(感覚・運動)」検査」その他
場合によりMRI(MRS)やPET等は
「この電流」を「測定」していることになります。

##5
ここで細胞の「受ける」或いは「発生する」電流は細胞膜の興奮によって
発生致します。

とても重要なことは「動く細胞」=「筋肉細胞」も
「動かす細胞」=「神経細胞」にも共通している点は「細胞膜を介して何らかの」
「電気回路」を持たねばならないということです。

この電気回路は###1「細胞内」と細胞間の「細胞外液」の「電解質の極端」な差異
の存在と###2「細胞膜」の「受容体:レセプター」その他と・
###3「極端なまでの細胞内外の電解質の種類と濃度設定のためイオンが
通過するための「「細胞膜」の穴」=「チャンネル」です。


##6
細胞のなかには「K+:カリウムイオン」と「リン酸-イオン」
が大量に御座います。
細胞間の「細胞外液」の中には「Na+:ナトリウムイオン」と「Cl:塩素イオン」
が大量にあります。
細胞間の「細胞外液」は極端なことを言えば「海」に例えたように
「塩水」です。
「細胞膜にある穴:チャンネル」は「刺激を受け」或いは「刺激を与える場合」に
「イオンポンプ」という「分子生物学的エンジン」
により「チャンネル」の間をこれらの「イオン」が「通過」するのだけれども。
この「チャンネル」の「イオン通過」には。
「Ca++:カルシウムイオン」が深く深くかかわっています。

##7
この「Ca++:カルシウムイオン」の「関与の仕方」の遺伝的
或いは「分子生物学的」に「支障」が発生したり。
或いは
##6のその他の「チャンネル」そのものに=「細胞膜」=「細胞」
にの遺伝的
或いは「分子生物学的」に「支障」が発生したりするものが。


##8
「チャンネル病:channel desease」と呼称される「病態」です。
とても「重要なことは」
「Ca++:カルシウム2+イオン」が必ずや関与していることです。


##9
そこで「高血圧」の降圧剤に「Ca++:カルシウム2+イオン」阻害薬
が用いられたり=「動く細胞の場合」・
「偏頭痛」の「治療戦略」に「Ca++:カルシウム2+イオン」阻害薬
が用いられたり・
「脳腫瘍」の「治療戦略」に「血液脳関門:blood brain barrier」
を通過しうる「抗がん剤」の「脳腫瘍細胞」への取り込みを増加させる
のに「Ca++:カルシウム2+イオン」阻害薬が用いられたり・
「破傷風」で「筋肉硬直」が起きた場合「Ca++:カルシウム2+イオン」
阻害薬が用いられたり・
とさまざまな「具体的「病態」」をふりかえると。

##10
これらはいずれも「チャンネル」に働きかけていることになる。
=>
難しい「分子生物学的」「遺伝子病的」「病態」として
「具体的な「病態」」を
「チャンネル病:channel desease」という「次元」或いは「論理量子」から
考えるようになってきたわけで御座います。

##11
「チャンネル病:channel desease」とは聴きなれない言葉
かもしれません。「聴診器のつかいかた」をかいた「書籍」がないのと
「同様」と今の私は考えます。

けれども通常患者さんには「チャンネル病:channel desease」です
とは「まずいいません」。


#3
##1
重要なことは「動く細胞」=「筋肉細胞」が「チャンネル病:channel desease」か。
「動かす細胞」=「神経細胞」が「チャンネル病:channel desease」か。
は「重用」なことです。

##2
「遺伝性てんかん」や「遺伝性「偏頭痛」」は
「神経細胞」の「チャンネル病:channel desease」と
「医学」の世界では考えますが。
また
「緊張型頭痛」或いは「「緊張型」及びその「複合病態」」
は「筋肉」と「神経」と半々で「チャンネル病:channel desease」
と考えられます。

##3
くれぐれも重要なことは
「動かす細胞」=「神経細胞」が「チャンネル病:channel desease」なのか。
「動く細胞」 =「筋肉細胞」が「チャンネル病:channel desease」なのか
は常に「中枢神経系専門医」は考えていますが。

##4
これは「そろばん」の「暗算」の際に「あたまに算盤の玉をえがくごとく」
「高速」で診断或いは「病態」
を把握するための「「中枢神経系専門医」の医師の頭」の中に
あるもの=「思考道具」であることを
くれぐれも御留意下さい。

##5
「臨床診断学」で「病態」を御記載するためには「用いません」。

##6
今御相談者は「リボトリール」という「抗痙攣剤」を内服されている訳だから。

##7
「お受けもちの先生」の
「算盤の玉」は「動かす細胞」=「脳神経細胞」にむけられています。
だから
「お受けもちの先生」の考えでは
筋肉よりも「大脳の神経細胞」=「てんかん」と
算盤のたまは向けられています。





#4結論:
##1
通常は上記の理由で「チャンネル病:channel desease」と
考える「病態」で「「臨床診断学」 にて
「具体的な「病態」名称」
はすべからくに存在致します。
「臨床病名」
のないものは「皆無」で御座います。

即ち「てんかん」であれば「てんかん」。
頭痛であれば頭痛。不整脈であれば不整脈。



##2
生物の進化の中でこの「遺伝性「チャンネル病:channel desease」」を
もったまま進化した生物=魚類がいます。

##3
南米アマゾンの「電気ウナギ」や「電気ナマズ」なのですが。

##4
「「電気ウナギ」や「電気ナマズ」は動く細胞」=「筋肉細胞」の
遺伝的な異常のために
600v-1000vの高電圧を「小さな体」の筋肉のなかで
「一度に」放電させていますが・幸いなことに
「自己防衛」に役立った進化だとうえましょう。

##5
人間の「てんかん」も「morbus sacrae:聖なる病気:ラテン語」と
古代では呼称されましたが「大脳の神経細胞」の「一斉放電」のために
「体中の筋肉が硬直し或いは痙攣させるだけの「電流」を放出するパワー
を大脳の神経細胞は持っています。
てんかんの「大放電」の際には「意識」は消失致します。

「てんかん」=「morbus sacrae:聖なる病気:ラテン語」
も「皇帝ジュリアス・シーザー」がてんかんであったため
呼称されたのです。


##6
御相談者も「症状・症候」からして

南米アマゾンの「電気ウナギ」や「電気ナマズ」の
「チャンネル病:channel desease」
なのか=「緊張型頭痛」或いは「「緊張型」及びその「複合病態」」


「morbus sacrae:聖なる病気:ラテン語」
も「皇帝ジュリアス・シーザー」がてんかんであったための=
「チャンネル病:channel desease」なのか。

お考えになられては如何でしょうか。



「困った輪」「未解決の輪」「悪魔の輪」の
「緊張型」の3つの輪には御注意下さい。




上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。


何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。




何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。




+++++++++++++++++++++++++++++++
補足
「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」というのは大きく見れば
チャンネル病の一つの症状ということなんでしょうか。」
との事です。

「チャンネル病:channel desease」というのは
「病名」ではありません。症候名でもありません。


「次元」或いは「論理量子」であり・極めて判りやすくいえば
「新しい医学的度量衡単位」のようなもので御座います。



+++++++++++++++++++++++++++++++

[2004年5月16日 12時3分9秒]


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お名前: MT   
こんにちは、先日チャネロパチー(チャンネル病)との診断を受け質問をさせて
いただいた36歳、男性 のMTです。
お忙しい中、メールにてご丁寧なご回答いただき心から感謝しております。

冷静に自分を見ると山本先生がおっしゃる「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」
の思考過程にぴったりとあてはまるような気がします。
山本先生のおっしゃるとおり、いまの先生に全て任せて治療していきたいと思います。
処方されたリボトリールをまだ数日しか飲んでいませんが、心なしか体の
ぴくつきは少なくなったような気がします。(気のせいかもしれませんが 笑)

お忙しい中何度も申し訳ありませんが、もう少しチャンネル病について教えて
いただけないでしょうか。
山本先生が補足として教えてくださった
>遺伝性の
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」は
「筋イオンチャンネル病」としてつとに有名です。

ということは、山本先生がこの掲示板でよくおっしゃっている
「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」というのは大きく見れば
チャンネル病の一つの症状ということなんでしょうか。

また私の場合力を入れたときの筋肉の震え(痙攣)を見てチャンネル病との
診断を受けましたが、これはきちんと治療を行えば根治できるものなのでしょうか。

現時点でも生活に著しい支障をきたすものではないのですが、この病気は進行性
のものですか?
進行した場合はどのような症状がでるものなのでしょうか?
いまひとつチャンネル病といものがよくわかりません。
山本先生のお時間の許す限りで結構でございますので、チャンネル病について
お教えねがえませんでしょうか?

よろしくお願いいたします。

[2004年5月16日 10時38分14秒]
by mmdmsci | 2004-05-20 12:13 | 神経内科


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